ウワサの新店舗:業務用青果卸が野菜炒め専門店をオープン 「肉野菜炒め ベジ郎」

2022.01.03 515号 21面
写真1 野菜炒め 500円(税込み)

写真1 野菜炒め 500円(税込み)

肉特盛り(200g)野菜炒め 900円(税込み) 鶏唐揚げをのせたボリューム満点の野菜炒め。肉中盛り(100g)は700円、肉大盛り(150g)は800円

肉特盛り(200g)野菜炒め 900円(税込み) 鶏唐揚げをのせたボリューム満点の野菜炒め。肉中盛り(100g)は700円、肉大盛り(150g)は800円

二郎係の雰囲気がある店外観

二郎係の雰囲気がある店外観

 コロナ禍で行き場をなくした外食向け野菜の新たな販売ツールとして「ドライブスルー八百屋」を生み出し、注目を集めた業務用青果卸のフードサプライが、新たな野菜消費の拡大を目指し、飲食店事業に進出した。

 12月、東京・渋谷にオープンした新業態は野菜炒め専門店「肉野菜炒め ベジ郎」。メニューは「野菜炒め」「肉野菜炒め」の単品と各定食のみ。醤油、ポン酢、味噌の3種の味があり、野菜、肉の分量も選べる。「普通」1皿で、成人の1日当たり野菜摂取目標量350gを摂取可能だ。また、卓上に設置されているベジのもと(唐辛子)、カレー粉で味変が楽しめる。ボリューム満点だけれど、新鮮な野菜たっぷりのヘルシーも両立した「八百屋ならではの新業態」だ。

 竹川敦史社長は「2020年のコロナ禍で、当社の主要得意先の居酒屋の売上げは80%減。生産者のためにも野菜を販売しなければならない。そのためには自分たちで野菜を消費できる業態を作らなければならなかった。EC販売でD2C(=Directo to Consumer。消費者直接取引)が盛り上がったので、外食でリアルD2Cができないか考えた。コロナ禍でも強い業態は食べ放題だが、食べ放題は既存の得意先とカニバる。ラーメンは人気があったし、二郎系は野菜をたくさん使う。二郎系の定食屋のイメージで考えた」と語っている。

 今後は早い時期に駅ターミナル、住宅街などのロケーションに3店舗を出店する計画だ。その後はFC展開を考えていく。また、業務用青果卸として居酒屋のランチ需要、業態転換のモデルケースとしての提案も視野に入れている。

 ●店舗情報

 「肉野菜炒め ベジ郎」

 経営=フードサプライ/店舗所在地=東京都渋谷区道玄坂2-23-11ビルトオショオ1階/営業時間=午前11時~午後11時。無休/坪数・席数=13坪・15席/平均客単価=700~800円

 【写真説明】

 写真1:野菜は普通(400g)、少なめ(300g)、マシ(500g)が選べ、マシマシ(600g)は+50円。背脂は、なし、中油(20g)、大油(40g)が選べ、鬼油(80g)は+50円。+100円でご飯とスープ付きの定食になる

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