数字で読み解くフードサービストレンド:今後増えてほしい店の特徴は「低価格」「ヘルシー」「個室」
アフターコロナで消費者は、どのような飲食店を望んでいるのでしょうか。外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンが、2023年7月に実施した調査「センチメントスタディ」で、「今後どのような飲食店/食事を購入する小売店が増えてほしいと思うか」という質問に複数回答で回答してもらいました。
17の選択肢のうち、最も回答が多かったのは「低価格な店」で41%を占めました。他と比べても圧倒的に高く、値上げの影響で、低価格な店を望んでいることがよくわかります。
次に多かったのは、「野菜がたっぷり取れる、カロリーが低いなど、ヘルシーな店」で24%でした。約4人に1人はヘルシーな店を望んでいます。
3番目に多かったのは「個室がある店」で22%でした。アフターコロナでも、なお、感染予防の観点からだけでない、個室の需要が強いことがわかります。親密な家族や友人と少人数で集まることが多くなり、コロナ禍を経たことで、外食でもよりプライベート感を味わいたい、他に気兼ねしないで楽しみたいという要望が強まったのではないでしょうか。
4位は「一人での利用に適した店」、5位は「テイクアウトのメニューが豊富な店」と、コロナ禍で生活様式が変わったままの需要が、依然今後の要望として強いことがわかります。
変化した生活様式に沿った、消費者のニーズに合わせた店づくりをしていくことが重要となります。
(エヌピーディー・ジャパン 東さやか)