数字で読み解くフードサービストレンド:ヘルシー系ドリンク、中華系、揚げ物が2桁増

2023.12.04 538号 06面

 アフターコロナで飲食店の利用回復が進む中、どのようなメニューの喫食が伸びているのでしょうか。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CREST」で、2022年9月~23年8月の1年間で、飲食店における喫食回数(食機会数)が前年同期比で増加しているメニューのうち、コロナ前同期比でも増加しているメニューをピックアップしました。

 図表は前年比での成長率の高いメニュートップ10です。いずれも20%以上の大きな伸びを示しています。最も増加率が高かったのは、フルーツ・野菜ベースのスムージーでした。ソフトドリンクでは、ダイエット系フルーツ味の炭酸飲料、炭酸性ミネラルウオーターもトップ10入りしており、ヘルシー系の飲料が伸びていることがわかります。

 フードでは、「その他の中華、韓国、アジア風豚肉料理」「春巻き」がトップ2です。3番目がチキンカツで、中華系、揚げ物系の人気が高まっているようです。デザートでは、ゼリーがトップ10入りしています。

 今、市場で伸長しているメニューを取り入れていくことは、消費者のニーズに合わせることになりますので、オーダー数増、客単価増、来店頻度増につながることでしょう。メニューのてこ入れには、感覚だけでなく市場トレンドを知ることも有効です。

 (サカーナ・ジャパン 東さやか)

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