数字で読み解くフードサービストレンド:会社員の昼食需要でランチ好調
●飲食店でハンバーグが前年比22%増
アフターコロナで職場への出勤や取引先への訪問が増加したことで、会社員の平日のランチ需要は高まり、堅調に推移しています。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CRESTR」によると、2023年7月~24年6月計の飲食店における会社員の平日の昼食の食機会数は、前年同期比で3.2%増でした。
会社員の平日の昼食における飲食店の主要メニューの中で、食機会数の増加率(前年同期比)トップ5は、1位ハンバーグ、2位スープ・汁物、3位ポテト料理、4位カレー、5位ハンバーガーでした。1位のハンバーグの増加率は22%増でした。節約志向で弁当を持参する動きも増加しているようですが、同じ人でも毎日同じ行動というわけではなく、選択肢は、弁当持参、コンビニ、外食、社食などと多様化しています。
その中で、飲食店を利用したときはハンバーグが最も成長したメニューで、ファミリーレストランでの増加が最も寄与しています。ハンバーグをフルサービスの洋風レストランで食べたときの1人当たりの客単価は1280円(同期間)ですが、ファミリーレストランでは同824円とかなり価格が抑えられています。
節約しつつも外食らしくおいしいものが食べたいニーズに合致した結果と考えられます。
(サカーナ・ジャパン 東さやか)