多忙でも読める外食ニュース
●「プロント」1号店フルリニューアル
プロントコーポレーションが、展開する「PRONTO(プロント)」の銀座並木通り店を新業態「PRONTO THE FIRST」としてフルリニューアル。同店舗は1988年にオープンした「プロント」ブランドの1号店だが、二毛作業態として開発された同ブランドのコンセプトを進化させ、カフェ営業とバー営業をさらに際立たせる内装デザインやメニューを導入した。1階フロアは終日カフェ営業、2階フロアは夕方までカフェ、以降はバー営業となる。
解説=「プロント」は、サントリーとUCC上島珈琲が共同で運営会社を設立し、喫茶とバーの営業を時間帯で変える二毛作の飲食店として登場した。同ブランドはパイオニアとして生き残ったが、二毛作業態で多店舗化した例は少ない。
●駒沢大学駅エリアに食中心の商業施設開業
東京・世田谷に小型の都市型商業施設「駒沢パーククォーター」が開業。東急田園都市線の駒沢大学駅から至近の立地で、開業時には飲食や食物販を中心とした17テナントが入居する。「成城石井」や「スターバックス」「カルディコーヒーファーム」をはじめ、「ロイヤルホスト」「叙々苑」などのような知名度の高いチェーンのほか、地元周辺の人気店などが出店。同施設は第1期の位置づけであり、隣接した第2期施設の拡張計画があるという。運営は世田谷の不動産企業イマックス。
解説=前出の各社は、タイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、カンボジアなどにも並行して出店している。また、「鳥貴族」を運営するエターナルホスピタリティグループは、フィリピンとベトナムへ展開する計画を発表した。
●ファミレス「ジョイフル」 セルフ方式の新業態
ファミリーレストラン「ジョイフル」を展開するジョイフルが、フードコート業態の「JOYFULL EXPRESS(ジョイフルエクスプレス)」をJR大分駅の商業施設「アミュプラザおおいた」に出店。ファミリーレストラン業態のメニューであるハンバーグ定食などをセルフサービス方式で提供し、テイクアウトやデリバリー販売にも対応する。「ジョイフル」の店舗は九州を中心に、北海道や東北などの一部を除き全国に展開しており、同店は同ブランドで608店舗目の店となる。
解説=「JOYFULL EXPRESS」というセルフサービス方式の店舗は、過去にもビルインの単独店として存在していた。2019年に開業し、翌年には撤退しているが、今回の店舗のプロトタイプということになるのだろう。
●トライアルが都内にミニスーパー出店
今年、西友を傘下に迎えたトライアルホールディングスが、本拠地である福岡で実験を重ねたサテライト型のミニスーパー業態「TRIAL GO」を東京都内に出店。同ブランドは弁当や惣菜、生鮮品などの食品を中心に取り揃えた小型の食品スーパー。同社が専門とするデジタルテクノロジーを駆使して、ローコストで効率良く、効果的に店舗を運営する仕組みを構築した。出店は東京・杉並の西荻窪で、店舗面積は約50坪。既存の「西友」店舗を拠点として、高頻度で商品を配送する。
解説=日常の食品を中心に扱う小型店という意味では、首都圏でイオングループが展開する「まいばすけっと」と真正面から競合する可能性が高い。同時に、日常食を提供する飲食店にとっても両者は強力なライバルだと言えるだろう。
●和食系チェーン 東南アジア進出加速
和食系の外食チェーン企業が、経済的に急成長する東南アジア各国への進出を加速している。去る10月、大戸屋ホールディングスが「大戸屋ごはん処」をカンボジアに、リンガーハットが「リンガーハット」業態をベトナムに、いずれも初出店した。また11月には、ロイヤルホールディングスが「天丼てんや」をインドネシアの首都ジャカルタに2店舗同時オープン。「天丼てんや」は以前にも5年間ほどインドネシアに展開していたが、2019年に撤退しており、今回は再進出となる。
解説=前出の各社は、タイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、カンボジアなどにも並行して出店している。また、「鳥貴族」を運営するエターナルホスピタリティグループは、フィリピンとベトナムへ展開する計画を発表した。
●愛犬を同伴できる「コナズ珈琲」
KONASが、愛知県で3店舗目の「コナズ珈琲」を岡崎市に出店。全国では51店舗目となる同店は、屋外テラス席20席のほか、空調付きのインナーテラス席を14席備えており、これらの席では愛犬の同伴が可能となる。
●ドムドム×コメダコラボ福袋が即完売
「コメダ珈琲店」と「おかげ庵」が、「ドムドムハンバーガー」とコラボした2026年の福袋を発売。限定の特製グッズなどを含む福袋で、オンラインでは発売直後に完売となった。「ドムドムハンバーガー」での販売はない。
●「いきなりステーキ」宅配専門店を初出店
ペッパーフードサービスが「いきなりステーキ」の宅配専門店を出店し、同社として初となるゴーストキッチン事業をスタート。店舗は東京・笹塚店で、配送はフードデリバリー業者を利用し、テイクアウト営業は行わない非公開型のゴースト店舗。
●都内、埼玉、千葉で「朝サイゼ」導入拡大
「サイゼリヤ」が、朝食メニュー「朝サイゼ」の販売を拡大する。6月から都内で1店舗ずつ、3店まで導入店舗を増やしてきたが、11月に埼玉県と千葉県の店も含め4店舗を追加。今後も増やす計画という。朝7時~8時から10時までの販売。
●マクドナルド紙ストロー廃止
日本マクドナルドは、冷たい飲料の紙ストロー使用を終了し、リサイクルPETを100%使用したストローなしで飲めるストローレスリッドに順次変更する。2022年からの包材変更で、年間約6600tのバージンプラスチック削減を見込む。
●第一興商の新業態「すし酒場七合目」
第一興商は、愛知・名古屋市に新業態「すし酒場 七合目」を出店。JR名古屋駅にほど近い立地で、赤シャリを使った本格的な寿司や魚介類を提供する居酒屋業態。同社は、名古屋駅周辺にさまざまなブランドの飲食店を10店舗以上展開している。
●イートアンドHD冷凍餃子企業買収
イートアンドホールディングスが、「美食点心ぎょうざ館」ブランドで冷凍餃子をネット販売する大阪のオーパスを子会社化すると発表。既存の「大阪王将」と「SAPPORO 餃子製造所」に加えて、ネット販売での相乗効果を発揮すると判断。
●ワタミ定年制度変更65歳に引き上げ
ワタミは、社員の定年を現行の60歳から65歳へと引き上げる制度変更を発表した。同時に、再雇用についても現行の70歳から75歳までへと延長する。社会の高齢化が進む中で、まだ働けると考えるシニア世代が活躍できる環境を整備する目的。
●「メゾンカカオ」鎌倉に新本店開店
鎌倉で生まれた高級チョコレートブランド「メゾンカカオ」が、鎌倉の若宮大路に洋館1棟をリノベーションした「新本店」をオープン。3階建の建物は、1階と2階が体験型のショップ、3階はレストランやバーとして営業する。同ブランドとしては最大級の旗艦店。
●ルミネ、大宮駅前に街ナカ商業施設開業
JR東日本の駅ビル商業施設を運営するルミネは、JR大宮駅の東口駅前に、木造2階建ての小規模商業施設「ムスブルミネ」をオープンした。オーガニック野菜のショップとレストラン、カフェ&バーが出店し、サステナブルをテーマにした地域密着型の商業施設となる。
編集協力:株式会社EATWORKS(入江直之、岡野恵子)
http://www.eatworks.com/
※記事は一部の固有名詞を省略











