多忙でも読める外食ニュース
●「カールスジュニア」アレフに売却
ミツウロコグループホールディングス(MGHD)は、子会社のカールスジュニアジャパンが2016年から運営していた米国のハンバーガーブランド「カールスジュニア」事業を、「びっくりドンキー」などを展開するアレフに売却した。MGHDはフーズ事業として飲料水やベーカリーなどの展開を行っており、今後は同社のオリジナルブランドを中心とした事業を拡大する計画。「カールスジュニア」は現在、東京と神奈川に各2店舗ずつ、計4店舗を出店している。
解説=「カールスジュニア」は1940年代の創業で、現在、世界に約3800店舗を展開する。日本には80年代に一度上陸したが数年後に撤退。MGHDは秋葉原の1号店からスタートし、一時は7店舗ほどまで拡大した。
●小僧寿し、英国で新たな展開を発表
小僧寿しが、英国で日本の食品販売事業などを行っているJapan Centre Group(JCG)と資本業務提携契約を締結。同社が資本参加した英国の現地法人Kozosushi UK(KU)との3社間での契約となる。JCG社は1976年の設立。ロンドンで食品スーパーやラーメン店などの飲食店、日本食品のオンライン販売といった事業を行っている。この提携で、小僧寿しは保有するKU社の株式を25%まで拡大、森下將典社長はJCG社の共同VEOとなる。
解説=小僧寿しは1964年の創業。2000年以降は新たな事業展開を模索して、さまざまな企業と提携してきた。今年、KOZOホールディングスを設立して持株会社制に移行。法人としての小僧寿しは傘下の事業会社となった。
●大阪駅隣接新ビル2棟飲食ゾーン同時開業
大阪駅に隣接する大型複合ビル「イノゲート大阪」と「JPタワー大阪」の2棟が竣工し、商業部分が7月末に同時開業となった。「イノゲート大阪」の2階から5階部分には、50店舗の飲食店が出店する飲食ゾーン「バルチカ03」がオープン。「バルチカ」は既存の「ルクア大阪」で人気の飲食ゾーンの名称だが、「バルチカ03」では従来型の飲食テナントだけではなく、4~5階のターゲットを男性に設定し、路地裏で人気の居酒屋やバーなど飲酒系のテナントを中心に構成している。
解説=「イノゲート大阪」上層階のオフィスフロアは秋以降の開業となるが、線路を挟んで隣接する「JPタワー大阪」には商業施設「KITTE大阪」とホテルが同時に開業。また、周辺の歩行者通路が整備され回遊性も改善している。
●ロイヤル子会社バーガー店を出店
ロイヤルグループのロイヤルコントラクトサービスが、東名高速のサービスエリアにハンバーガー店「JB’s TOKYO」を出店。同店は、東京・代々木などで人気のクラフトバーガー「JB’s TOKYO」を運営するブルース&ブラザーズとの業務提携によるもの。「JB’s TOKYO」は、バンズのパンも店内で小麦粉から焼き上げるという“100%手づくり”をコンセプトにしており、今回は両社の相乗効果を狙った提携という。店舗は海老名SA下り線のフードコート内。
解説=ブルース&ブラザーズの代表である佐藤卓氏は、「野菜を食べるカレーcamp」の創業者。同ブランドなどを運営していた法人の株式を売却し、新たに起業した。「JB’s TOKYO」は、今回の出店時点で4店舗を展開。
●スターバックス過去の会計ミス公表
スターバックス コーヒー ジャパンが7月、2014年9月から24年1月の期間に、同社のシステム設定の不備により一部のコーヒー豆の代金を誤って請求していたと発表。商品1点当たり1円から65円を過剰に請求していたとのことで、対象となる商品は164種類、件数が5896件、総額は12万4033円であると公表した。対象の顧客には差額を返却するが、スターバックスカード以外での支払いについては客側からの連絡が必要。システムの不備は2月に解消されている。
解説=販売時に、商品のバーコードスキャンではなく、手入力で会計した場合にシステムが誤計算したことが原因という。これほど長期間にわたって判明しなかったのは珍しいが、ごく少額だったため仕入れとの誤差が生じなかったか。
●「かっぱ寿司」が8年ぶりに都内出店
コロワイドグループの「かっぱ寿司」が、南池袋店で8年ぶりに東京都内への出店を果たす。メニューの改善や、税込み110円中心の商品価格などで支持が上昇。同店では新しくロール寿司メニューも導入。
●「ジョイフル」が渋谷に販促店舗出店
九州・西日本を中心に展開するファミリーレストランの「ジョイフル」が、昨年に引き続き東京・渋谷の商業施設「渋谷パルコ」内にポップアップストアをオープンした。期間は連休の週末4日間で、首都圏での認知度向上を狙う。
●丸亀製麺の新商品うどん生地ドーナツ
「丸亀製麺」が、うどんの生地を利用したドーナツ「丸亀うどーなつ」を発売。店内で揚げたドーナツを、甘味の「きび糖味」とスパイシーな「やみつきカレー味」の2種類の風味で提供する。各5個入り300円で、一部の店舗を除く全国で販売。
●回転寿司「銚子丸」エキナカに立ち食い店
関東で回転寿司「すし銚子丸」などを展開する銚子丸が、立ち食い形態の新業態をJR東日本のエキナカ商業施設に出店。JR赤羽駅にある既存の「エキュート赤羽」が新しく拡張され、増床した南ゾーンへの入居となる。テイクアウト需要にも対応。
●福岡「資さんうどん」東京・神田に販促店舗
福岡県を中心に、九州や西日本に店舗を展開しているうどんチェーン「資(すけ)さんうどん」が、東京・神田で期間限定のポップアップ店舗をオープンした。同チェーンの店舗数は70店。関東でも知名度は上昇しているが、既存店舗は大阪まで。
●ブルーボトルコーヒー公園内に独立店舗出店
ブルーボトルコーヒージャパンが、東京・豊洲の豊洲公園に「豊洲パークカフェ」を出店。江東区が区内4つの公園を豊洲ブランドでまとめた「豊洲ぐるりパーク」内に位置する公園。同社が建物を含めて独自のデザインでつくり上げる店舗は初となる。
●駅そば「しぶそば」フランチャイズ募集へ
東急グルメフロントは、東急線沿線を中心に展開する駅そば「しぶそば」のフランチャイズ加盟店募集を開始。季節商品などで差別化する「しぶそば」は現在15店舗。同社はフランチャイジーとして、ナショナルブランドの店舗も多数運営している。
●中部フーズの新業態店内揚げカレーパン店
東海地方を中心にスーパーマーケットを展開するバローの子会社である中部フーズは、名古屋市内の商業施設にカレーパンの新業態「ガラムとマサラ」を出店。店内でカレーパンを揚げる専門店。同社はスーパー内の惣菜のほか、おにぎり店なども展開。
●渋谷サクラステージに6店舗の新飲食ゾーン
東京・渋谷の大規模複合ビル「渋谷サクラステージ」の商業部分が開業。4階にはステーキ、寿司、焼肉など6店舗で構成される飲食ゾーン「渋谷 By STREET」が入居。「えん」や「おぼんdeごはん」などを運営するBYOの創業者、楊文慶氏がプロデュース。
●WDIグループ新導入オーブン付キッチンカー
WDIグループの「ウルフギャング・ステーキハウス」が900℃で調理できるオーブンを備えたキッチンカーを導入し、自宅や別荘などでのケータリングサービスを開始した。ステーキなど店舗とほぼ同じメニューの提供が可能で、東京を中心に関東エリアで稼働できる。
編集協力:株式会社EATWORKS(入江直之、岡野恵子)
http://www.eatworks.com/
※記事は一部の固有名詞を省略