料理人の愛用食材:トラットリアパッパ・松本喜宏オーナーシェフ ムッティ社「トマトヴィネガー」

2016.02.01 443号 07面

トラットリアパッパ・松本喜宏オーナーシェフ

トラットリアパッパ・松本喜宏オーナーシェフ

 ●温かな料理にマッチ やさしく豊かな味わい 加熱で“カド”取れ甘味向上

 魚介が主役のイタリアンを提供する「トラットリアパッパ」では、素材に合わせてさまざまなビネガーを活用しているが、中でも10年ほど愛用するのが、イタリア・ムッティ社の「トマトヴィネガー」。色は、バルサミコのような黒色だが、トマトの風味がしっかりと感じられる商品である。

 「トマトのエキスをギュッと凝縮したイメージで、しっかりした味わい。しかし、火を入れることで、“カド”が取れて甘味が出ます。煮詰めることで、より力を発揮するビネガーです」と、松本喜宏オーナーシェフ。同店では、温めた素材のうま味をより引き立てるポイントとして、同商品を使用しているという。

 例えば、エビやホタテのソテーや、魚のムニエルとエビの料理などとも好相性。同商品をプラスして煮詰め、さらにフレッシュなトマトを合わせることで、酸味と甘味、爽やかさも感じるソースになる。

 また、同店では、時季によりエゾシカの肉を扱うなど、例外的に肉料理を提供する機会もあり、肉とのマッチングも良いという。素材により使い方が広がる、頼もしいビネガーである。

 ●商品紹介

 ムッティ社「トマトヴィネガー」 輸入販売元=フードライナー(兵庫県神戸市)

 トマトの特徴残し幅広い用途に活用可能

 イタリア産のトマト果汁から作られたビネガー。トマト特有の味と香りをそのまま残し、やさしく丸みある豊かな味わいに仕上げている。酸度6%で、ローストやグリルした野菜や肉、魚、サラダなどさまざまな用途に使用可能。

 規格=500ml

 ●プロフィール

 松本喜宏(まつもと・よしひろ) トラットリアパッパオーナーシェフ 1964年北海道生まれ。高校卒業後、辻学園調理・製菓専門学校入学。同校卒業後、ラ・コメータ、ホテルニューオータニ大阪内イタリアンレストランなどでの勤務を経て、2002年、「トラットリアパッパ」開店。ほか、「バールパッパ」「パッパバー」経営。テレビの料理コーナーで講師としても活動中。(有)Pappa代表。

 ●店舗情報

 「トラットリアパッパ」 大阪府大阪市西区新町2-3-9

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