料理人の愛用食材:トラットリアパッパ・松本喜宏オーナーシェフ ムッティ社「トマトヴィネガー」
トラットリアパッパ・松本喜宏オーナーシェフ
●温かな料理にマッチ やさしく豊かな味わい 加熱で“カド”取れ甘味向上
魚介が主役のイタリアンを提供する「トラットリアパッパ」では、素材に合わせてさまざまなビネガーを活用しているが、中でも10年ほど愛用するのが、イタリア・ムッティ社の「トマトヴィネガー」。色は、バルサミコのような黒色だが、トマトの風味がしっかりと感じられる商品である。
「トマトのエキスをギュッと凝縮したイメージで、しっかりした味わい。しかし、火を入れることで、“カド”が取れて甘味が出ます。煮詰めることで、より力を発揮するビネガーです」と、松本喜宏オーナーシェフ。同店では、温めた素材のうま味をより引き立てるポイントとして、同商品を使用しているという。
例えば、エビやホタテのソテーや、魚のムニエルとエビの料理などとも好相性。同商品をプラスして煮詰め、さらにフレッシュなトマトを合わせることで、酸味と甘味、爽やかさも感じるソースになる。
また、同店では、時季によりエゾシカの肉を扱うなど、例外的に肉料理を提供する機会もあり、肉とのマッチングも良いという。素材により使い方が広がる、頼もしいビネガーである。
●商品紹介
ムッティ社「トマトヴィネガー」 輸入販売元=フードライナー(兵庫県神戸市)
トマトの特徴残し幅広い用途に活用可能
イタリア産のトマト果汁から作られたビネガー。トマト特有の味と香りをそのまま残し、やさしく丸みある豊かな味わいに仕上げている。酸度6%で、ローストやグリルした野菜や肉、魚、サラダなどさまざまな用途に使用可能。
規格=500ml
●プロフィール
松本喜宏(まつもと・よしひろ) トラットリアパッパオーナーシェフ 1964年北海道生まれ。高校卒業後、辻学園調理・製菓専門学校入学。同校卒業後、ラ・コメータ、ホテルニューオータニ大阪内イタリアンレストランなどでの勤務を経て、2002年、「トラットリアパッパ」開店。ほか、「バールパッパ」「パッパバー」経営。テレビの料理コーナーで講師としても活動中。(有)Pappa代表。
●店舗情報
「トラットリアパッパ」 大阪府大阪市西区新町2-3-9