鈴茂器工、新型寿司ロボット発売 軽量化で性能アップ

2009.01.05 352号 06面

 鈴茂器工は、新型寿司ロボット「SSN-F」シリーズをこのほど発売した。従来よりも機械高を13cm低くし、ホッパーにシャリ(寿司飯)を投入しやすくした。部品点数を大幅に削減し工具なしですべて分解できるため洗浄の際の手間を大幅に削減し、サニタリー性も大幅に向上させた。シャリをたくさん使用するユーザー向けに、シャリを大量に投入できるようホッパーを2段重ねても使える。新型機の開発に合わせて、成型したシャリ玉を自動でトレーに整列する装置や軍艦巻きをつくる装置も開発した。新型機は初年度販売約1800台(前年度従来機比50%増)を見込む。販売先は回転寿司、寿司店、テークアウト店、SM、鮮魚店、和食レストランなど。

 新型機は「SSN-F」シリーズで、価格は税別129万円。従来の「SSN-F」の後継機種でフルモデルチェンジした。能力は毎時3600貫。本体は幅320×奥行475×高さ583mm。

 従来機に比べコンパクト・軽量化を実現し、背が低く力のない女性や高齢者でもホッパーにシャリを投入できる。機械重量も約25%程度軽量化し、移動を容易にした。操作パネルは液晶タッチパネル化した文字による情報表示で、操作性が向上し、みやすく・わかりやすくした。機械の部品点数も約35%減らし分解洗浄の手間を大幅に低減した。どこからでも組み立てられる方式で、組み立てのわずらわしさを減らした。また、シャリをたくさん入れたいヘビーユーザー向けにはオプションでホッパーを追加して、標準2升が合計3.5升まで容量をアップできる(従来は最大2.5升)。

 おいしさ面では「密度調整制御機構」を搭載し、ふっくらとおいしいシャリ玉ができるよう改良。さらに、保温機能を標準装備し、貫数を設定できる機能、部品の紛失を防ぐ色付きパーツを採用している。

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