米国ハンバーガー特集:ハンバーガー博士 ジョージ・モッツ氏 バーガーの歴史刻むエキスパート
「将来の世代がマクドナルドをアメリカのハンバーガーの基準と見るかもしれない」と考えたジョージ・モッツ氏は、アメリカの古き良きバーガー・ジョイントを映像に記録したDVD「ハンバーガー・アメリカ」を制作し、ハンバーガーのエキスパートとして有名になった。同じタイトルでバーガー・ジョイント100軒の集約本も出版した。本職はCMやドキュメンタリーフィルム、ミュージックビデオなどの制作だが、ハンバーガーの権威として、ニューヨーク大学やプリンストン大学でハンバーガー講座を持つほどだ。
この7年で食べたハンバーガーの数は3000個を下らず、今も1週間に3~4回は食べ、自宅でも肉をひいてパティを作って食べるというから、正真正銘のハンバーガーオタクだ。
「ハンバーガーの重要な要素は2つ、すなわち、肉とバンズ」と、モッツ氏は言う。「いい部位の肉をミンチにして、ボール状に丸め、鉄板の上で平らに押して両サイドを焼く。とにかく冷凍パティを使わないこと。バンズは軟らかくふわふわしたもの。この2つが決まれば、ハンバーガーはおのずと決まる」と断じ、「新たなハンバーガーが話題となっても、正統な基本のハンバーガーが主流であり続けるだろう」という。
たくさんあるバーガー・ジョイントから100店を選ぶに当たっては、「創業20年以上」(20年だと次世代に受け継がれているため)、「生肉をひいてパティを手作りしていること」を最低条件にした。
映像を見ると、ハンバーガー作りに人生を捧げた人、代々受け継いできた伝統を守り抜こうとする人、ハンバーガーを愛して半世紀も同じ店に通い続ける人などなど、人々の心意気が伝わってくる。ハンバーガーは単なる食べ物でなく、奥の深いアメリカの立派な文化でもあるのだ。













