中華料理特集 全部のせラーメン:桂花ラーメン「店主盛拉麺」
◆味チェック用の裏メニューから誕生したごちそうラーメン
1955年に熊本で創業し、全国的に豚骨ラーメンの存在がまだまだ一般的ではなかった1968年、すでに東京進出を果たしていた桂花ラーメン。
ほぼすべての具が入った「店主盛拉麺」は、もともとは店主である創業者の久富サツキ氏が、毎日、味のチェックのためにすべての材料を少しずつのせて食べていたラーメンであり、次第に店長へ、仕込み担当者へと受け継がれていった裏メニューであった。
そして1999年に、柏ステーションモール店(現在閉店)の出店記念として、改めて商品化された。
トッピングは太肉(ターロー)、チャーシュー、高菜、生キャベツ、ルータン(味付け卵)、茎ワカメ、メンマ、ヒトモジ(ワケギ)の全8種類。
久富氏は「毎日食べるものだから、体によいものを」と、栄養バランスにも気を付けていたといい、なかでも、ラーメンのトッピングとしては異色ともいえる生キャベツは、そうした女性ならではの思いやりから生まれた。甘みがあり、シャキシャキとした食感の生キャベツにはファンが多く、7月から新宿東口駅前店で「桂花拉麺キャベツ盛」をメニューに加えたところ、1日50~60食出るほどの人気だ。
◆「桂花ラーメン」/経営=(有)桂花本店/本社所在地=熊本県熊本市和泉町168-2/店舗数=「桂花ラーメン」14店舗(2009年8月現在)