ローソンとマツモトキヨシ、共同で新業態実験
ローソンとマツモトキヨシホールディングス(以下マツキヨ)は、ドラッグストア(DgS)と生鮮コンビニとの共同出店の実験を開始した。「マツモトキヨシ浦安東野店」(千葉県浦安市)=写真=の一画に「ローソンストア100浦安東野店」を開店した。ローソンストア100は24時間営業で、マツキヨが深夜12時の閉店後は、仕切りカーテンを閉めて営業する。両店の中心客層である女性の集客効果を検証する。両社の業務提携事業のひとつである新業態開発の一環。
ローソンストア100は売場面積112平方mで、生鮮、弁当、加工食品、飲料など約4000品目、24時間営業。マツキヨは630平方mで、一般用医薬品、化粧品、日用品、食品、酒類など約1万9000品目、午前10時~深夜12時営業。精算はそれぞれのレジで行い、運営面での連携はチラシなど共同販促に限られる。
マツキヨは化粧品を中心として健康・美容商品を強化し、食品は標準より絞り込んだ。売上げ構成比は化粧品40%、医薬品、日用雑貨各27%、食品6%と食品比率が標準より低い設定。500mlPETボトル飲料は両店とも105円だが、マツキヨで扱う食品はNB中心に大容量・徳用サイズ、ローソンストア100はPB(自主企画)中心に105円の小容量・個食サイズがメーンになっている。
顧客の購買動向を分析しながら、両店の品揃え、レイアウトなどを実験・検証する。年度内には立地など異なる条件で実験店を数店出し、新業態開発につなげる。予定していた合弁会社「エムケイ・エル」設立は延期し、実験を先行させる。