ダイキュウ、ホテルパン専用コンテナー 発泡ポリプロピレン製で保冷・保温

2017.09.04 463号 23面
保冷・保温しながら持ち運べる「コンテナーBOX」

保冷・保温しながら持ち運べる「コンテナーBOX」

 ●ケータリング、ブュッフェでの活用に期待

 料理などを保冷・保温しながら運べる発泡ポリプロピレン製「コンテナーBOX」メーカーのダイキュウのホテルパン専用コンテナーシリーズ「RH-1000G型」(定価7万8000円・税別)が注目を集めている。

 同製品は昨年発売され、スチームコンベクションオーブンで鍋の役割を果たす調理器具「ホテルパン」を引き出しのように差し込み、複数重ねて収納し、保温・保冷して持ち運べるもの。従来品より軽く分解洗浄が可能なのが特徴で、バイキング料理などの調理現場で活用が期待される。

 同社は、寿司おけや産業給食用の弁当箱などを製造していた食器メーカーを前身に12年に設立。価格競争が激化した弁当箱から、料理に保温や保冷という付加価値を付けて運ぶコンテナーBOXの製造へシフトした。弁当・汁物用「デリバリー&ケータリング用コンテナー」や刺し身・寿司用「同クールバック」「米飯コンテナー」など、用途に合わせたさまざまなラインアップがあり、現在はホテルパン専用コンテナーシリーズに注力して市場開拓に挑む。

 久安剛仁専務取締役大阪支店長は「仕出しや産業給食に加え、民間委託が進む学校給食や老健・福祉施設、病院などでコンテナーBOXの使用例が増えている。発泡スチロール製と異なり、使い捨てではなくエコの観点でも訴求できるはず。今後はスーパーマーケットの流通網など、新たな市場にもアプローチしたい」と意欲を見せた。

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