数字で読み解くフードサービストレンド:デリバリーは2019年の1.5倍の規模に
新型コロナウイルス感染拡大が後押しし、デリバリーが飛躍的に伸びています。エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス『CRESTEST』によると、2020年のレストランのデリバリー(宅配ピザ、デリバリー代行サービス含む)市場規模は、6264億円で、19年の4183億円から50%増、つまり1.5倍の規模となりました。レストランの売上げ全体に占める比率も19年の3.1%から6.5%に増加しています。
デリバリーは、16年にウーバーイーツが上陸し、大きく成長しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一気に市場が拡大し、数年分も進みました。これは、外出・外食を控えたい需要が増えたことと、デリバリー対応を始めた飲食店が増えたこと、シェアリングデリバリー、デリバリープラットフォームサービスに相次ぐ新規参入があり、対象エリアも拡大したことによるものです。当面は2桁成長が続きそうです。
イートインが減少したことで、その売上げに占める比率も2倍以上となりました。デリバリーは、今後も成長が見込まれ、飲食店にとってその重要度が増していくことでしょう。コロナ後を見据えても、なお、デリバリーは成長市場であり、今後も強化していくことで、売上げの安定確保につながるでしょう。
(エヌピーディー・ジャパン 東さやか)