数字で読み解くフードサービストレンド:お一人さまイートイン、丼物・麺類に商機
コロナウイルス感染拡大によって、飲食店のイートインが特に大きな影響を受け、飲食店ではイートインの回復を期待していると思います。飲食店のイートインの状況を、エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス『CREST』で見てみると、2021年9月に売上げが55%減だったイートインは、11月には26%減まで回復しました。コロナ禍で、イートインでのお一人さまは客数の約3割を占め、重要性が増加しました。
イートインの回復には、お一人さまを取り込む施策が有効と考えられます。お一人さまのイートインで、何が食べられているかを見ると、丼物が1位で出現率17.3%と、イートイン計の10.9%よりはるかに高く、コロナ前よりも上昇していることがわかります。
その他、出現率トップ10のメニューを見ると、ラーメン、うどん、そばの麺類がランクイン、出現率がコロナ前より増加しています。ラーメン、うどんはイートイン計でもトップ10入りしており、出現率も増加しています。シェアしないで、手軽に手早く食べられる丼物や麺類を注文する比率が高まっていると考えられます。
また、飲み物では、コーヒーの出現率は、下降していますが、お一人さまでカフェラテなどの出現は伸びています。お一人さま向けに、飲み物のラインアップを増やすことも有効となりそうです。
(エヌピーディー・ジャパン 東さやか)