話題の新フード:おからを使ったサステナブル食材 肉でも魚でもない第三の選択肢

2023.09.04 535号 14面
「Deats(ディーツ)」をハンバーガー用に商品開発

「Deats(ディーツ)」をハンバーガー用に商品開発

東京・恵比寿の「BLACOWS」で販売している「オルタナティブバーガー」(2,000円・税込み)

東京・恵比寿の「BLACOWS」で販売している「オルタナティブバーガー」(2,000円・税込み)

 東京・恵比寿の黒毛和牛バーガー店「BLACOWS(ブラッカウズ)」でメニュー展開している「オルタナティブバーガー」(2000円)のパティに使われているプラントベースミート「Deats(ディーツ)」が興味深い。ここ数年、植物ミートの商品が拡大しているが、一部では「添加物過多のイメージ」「カロリー面では実はさほどヘルシーではない」といった点を指摘する声も上がっている。

 同店のパティに使われているディーツは、「“伝統”と“技術”を融合させたサステナブル食品」として、大豆(おから)とコンニャクを原材料にし、コンニャクを固める際に使われる水酸化カルシウム以外の添加物は不使用(※「BLACOWS」で使用しているディーツの例)。ヤザワミート直営の黒毛和牛バーガー店「BLACOWS」が採用している事実からもわかるように、その味わいは牛肉100%のバーガーに引けを取らない。一般の植物ミートが添加物に頼らざるを得ないのは、「植物由来食材(大豆など)だけでは結着が難しい」「大豆独特のにおいの除去」という課題が一つの要因になっているが、同店のパティに使われているディーツは独自の技術でその課題をクリアした。また、通常の牛肉パティと比べてカロリーは2~3割軽減。まさに「肉でも魚でもない第三のミート」といえる、ナチュラルな植物ミートというわけだ。

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