2024年12月度、外食動向調査 フードコンサルティング

2025.03.03 553号 05面

 ●外食好調維持も居酒屋苦戦

 日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、2024年12月度売上げは、前年同月比6.6%増となり37ヵ月連続の増加を記録した。

 12月は雨天が少なく天候に恵まれた上、仕事納めが12月28日となり、例年の12月30日よりも2日前後、会社によっては9連休と長い休暇となった事業所も多く、年末帰省などの国内移動が例年以上に増加した。加えて単月では過去最高となるインバウンド客数もあり、外食需要は好調を維持することができた。客数は前年同月比2.6%増、客単価も3.9%増となった。

 その一方、長めの休暇は忘年会シーズンの実施期間が短くなることを意味し、この影響で居酒屋業態13社のうち、半数を超える7社で前年比を下回った。全体で見ると、前年比を下回った業態は11月の4業態から18業態まで急増した。

 ●開業支援サービスお薦め3選

 飲食店の24年の倒産、廃業件数は過去最高水準との暗いニュースが話題となっているが、その一方でこれから新規事業としてFC含め飲食業を始めたい企業や、リストラや定年退職後に飲食店をオープンさせたい開業希望者は減っていない。

 特に、大手企業による50代以上のシニア社員を対象とした黒字リストラが増えていることから、退職後の転職が厳しい50代以上のシニアによる商工会議所や起業セミナーにおける起業、開業相談が増えている。

 そこで今号では、飲食店の開業を検討する際に参考にしたい開業支援サービスのうち、お薦め3社のサービスをご紹介したい。

 (1)店舗そのままオークション(居抜き物件取得、開業資金の調達支援に強み)

 フランチャイズ加盟店開発で一世を風靡(ふうび)した旧ベンチャーリンクの流れをくむM&Aオークションが提供するサービス。13万人を超える店舗オーナーや開業希望者のデータベースを活用し、居抜き物件を効率よく探せるサービスに加え、政策金融公庫の開業融資のサポートも受けられることが強み。

 https://sonomama.net/

 (2)ぐるなびPRO(販促集客から採用支援、多角化、ネット通販提供までトータルサポート)

 飲食店支援の老舗、ぐるなびによる開業支援トータルサービス。特に、短期アルバイト採用支援サービスの「おてつだいネットワークス」は、採用難が続く飲食店にとって強力な助っ人となる。

 https://pro.gnavi.co.jp/about/

 (3)USEN開業応援セット(店舗のインフラ導入支援サービス)

 「開業応援キャンペーン」を展開。電話、ネット、キャッシュレス決済端末の「3点セット」から、POSレジ、BGM、オーダーシステム、防犯カメラまで揃う「7点セット」まで、開業準備の状況により柔軟に選択できる。

 https://usen.com/portal/support/ad/

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