新機能性食品素材 ギリシャ・ヒオス島「マスティハ」

総合 2019.06.14
新機能性食品素材 ギリシャ・ヒオス島「マスティハ」

 ◆神秘性併せ持つ希少樹脂
 ギリシャの東端、トルコとの国境沿いに位置するヒオス島に、ここでしか採れないという樹脂がある。「マスティハ」である。マスティハは古代世界で最初の天然のチューインガムとして記録されており、当時から口臭予防や胃腸の病気の予防に使われていた。時代を経て現在では数々の科学的な研究がなされ、古代から継承されてきた効能が立証され、さらにがんを予防するなどの新たな効能が発表されている。この4月、ヒオス・マスティハ生産業者組合を訪ね、マスティハの神秘性や、研究成果、商品について取材した。ギリシャにおけるマスティハの存在は大きい。国内だけにとどまらず、世界80ヵ国への輸出も果たしている。また、日本市場へも機能性食品の素材としての地位を獲得すべく活動をしている。2回にわたってマスティハをレポートする。(根本千代子)