食品安全安心・環境貢献賞特集

総合 2019.10.30

 2019年(令和元年)度第28回食品安全安心・環境貢献賞を受賞したエフコープ、日本コカ・コーラ、丸久、日本丸天醤油の4者は企業(組織)の社会的責任(CSR)として事業を展開し、利害関係者(ステークホルダー)と連携してサプライチェーンとして食品の安全・安心、環境保全、社会貢献に寄与した。
 世界的な課題である持続可能な開発目標(SDGs)が国連で決議され、各国の行政機関が活動しているが、グローバル経済下では優勝劣敗が明確になり、貧富の格差を生み出しているという指摘もある。食品業界にもSDGsに対応する動きが出ているが、CSRのマテリアティ(重要課題)と位置付け、目標を持って対応している企業はまだ多くないと考えられる。
 今回の受賞者は自らの取組みだけでなく、サプライチェーンを意識して、取引先などを巻き込んで展開している。今回の特集では、受賞者の取組みを明確にするとともに、食品業界にSDGsに則したCSRについて言及する。(伊藤哲朗)