スパイス特集

調味 2021.02.22
スパイス特集

 スパイス市場は家庭用が巣ごもり需要の拡大と家庭内調理機会の増加で大きく伸長している。業務・加工用は外食産業向けは苦戦が続くが、加工用は最終製品が家庭用である場合も多いため、一定の規模を維持している。家庭用では特に練りスパイスに注目が集まっている。既存品の大容量タイプ投入による拡大に加え、青ジソやレモンペーストなどのバラエティー品が市場をにぎわせている。このジャンルには各メーカーが今年も新製品を続々と投入し、さらなる市場の拡大が見込まれる。一方で、原料関係はコショウが上昇基調に変わったことに加え、世界的な新型コロナウイルスの拡大により長期的かつ安定的な原料調達に不安がある。現状では大きな変化はないものの、産地での収穫者の不足や世界の海運状況の不安定さは今後の懸念材料といえる。しかしながら、家庭用スパイス市場は近年にないペースで拡大している。日本でのスパイス類が長期的に定着していくかは今が正念場といえそうだ。(高木義徳)