似たモノ商品徹底比較:疲労回復や美容効果を期待!(ザクロフレーバー食品・飲料)

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

今月号の徹底比較は、【ザクロフレーバー食品・飲料】。モニターの7割弱が、ザクロフレーバーの食品の喫食経験がなく、効果についても詳細を知る人が少ない。栄養価に優れ、スーパーフードのひとつとされているザクロだが、手に取る機会が少ないようだ。

試食前の第一印象では、「美酢BEAUTYTIMEざくろ& アールグレイ」(CJジャパン)が一位。100%果実発酵酢から造られた、人気の飲む酢「美酢」と、紅茶とのブレンドに関心が高い。

次点は、「チャミスルトクトク<ざくろ>」(眞露)。「チャミスル」シリーズの炭酸系新フレーバーとして期待された。

試食後は、「リケンのノンオイルざくろ酢」(理研ビタミン)が一番人気。今回のラインアップで唯ードリンクでない同品が、「一番ザクロの風味を感じた」と、元々ザクロを好んで食べている人も太鼓判を押す味わい。ドリンクのザクロフレーバーには抵抗のあった人も、ドレッシングはおいしいと評価していた。

次点は、「冬のフルーツこれ一本いちご&ざくろブレンド」(カゴメ) で、ザクロの風味は弱かったものの、フルーツジュースとしての濃厚なおいしいさが好評。

また、「美酢BEAUTYTIME・・・」は、控え目な酸味とアールグレイのブレンドが飲みやすいと評価。「チャミスルトクトク・・・」は、さっばりとした酸味で健康的な味わいが好まれた。

主に女性の身体にうれしい効果があると認知されているザクロだが、その豊富な栄養素は、老若男女
が健康維持に取り入れたいものである。独特な味わいに抵抗感を持つ声もあるなか、「継続的に取り入れたいが店頭で見かけず機会がない」や、男性のモニターからは、「おいしいがデザインが可愛らしいので買いにくい」との声もあった。

青果では気軽に手に取れないからこそ、 加工食品のメリットを生かし、多彩な効果の啓蒙や、誰にでも手に取りやすいマーケティングが必要といえよう。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」2024年1月号の「徹底比較」コーナー参照。

●カゴメ「冬のフルーツこれ一本 いちご&ざくろブレンド」

▽11月14日全国▽価格/内容=120円(税別)/ 200ml紙パック▽商品特徴=果汁飲料。「フルーツこれ一本」シリーズ。イチゴやザクロなどの9種類の果実をブレンド。果実200g分を使用し、ビタミンC、B2、B12が摂れる。冬に好適な、ぜいたくな甘みある味わい。

●CJジャパン「美酢BEAUTYTIMEざくろ&アールグレイ」

▽23年5月全国▽価格/内容=162円(税込)/ 500mlPET▽商品特徴=紅茶飲料。果実酢とティーブレンディングの新感覚アイテム。ザクロの濃い甘みと、紅茶の奥深い味わいが広がり、後味に酢がすっきり利いたストレートタイプ。

●眞露「チャミスルトクトク〈ざくろ〉」

▽6月20日全国SM、CVS、酒販店▽価格/内容=253円(税込)/ 275mlPET▽商品特徴=リキュール(発泡性)①。アルコール分5%。開栓した瞬間に広がる甘い香りと、ザクロの果実のような甘酸っぱい味わいが楽しめる。

●理研ビタミン「リケンのノンオイル ざくろ酢」

▽23年2月20日全国▽価格/内容=246円(税別)/ 190mlPET▽商品特徴=ドレッシング。「リケンのノンオイル」シリーズ。ザクロ酢のフルーティーさにチキンエキスを加え、食卓になじむ味に仕上げた。甘酸っぱくてフルーティーな味わいを楽しめる。

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