タイ、個人消費低迷 政府はてこ入れに懸命
タイでは日本食材も人気だが、低所得者層を中心に売上げは芳しくない＝6月20日タイ・バンコクのスーパーで小堀写す
個人消費が低迷しているタイで、政府がてこ入れに懸命だ。住宅や自動車といった大掛かりな消費にとどまらず、食料品や消費財の購入など日常的な支出が大幅に落ち込んでいる。家計債務は過去最大規模に膨らんでおり、消費の減退を受けて食品など小売店の廃業も相次いでいるという。かつては東南アジアの優等生ともされたタイだが、ライバル国に追い抜かれるなど不調が続いている。
今年3月末、タイ中央銀行は緊急の発表を行い、23年末の国内の家計債務が過去最悪規模の16兆4000
