食の安全を支える微生物検査の歩み(5)微生物検査の培地の組成と培養

2024.09.01 329号 11面

 2018年の「食品衛生法」改正により、20年6月から原則全ての食品等事業者に対してHACCPに沿った衛生管理の義務化がスタートし、翌21年6月からHACCPの導入および運用の完全義務化が開始された。このHACCPの導入で対象となる危害要因は主に生物学的危害であり、食品工場における食品微生物検査の対象はカビ・酵母の真菌類と細菌である。
 微生物の増殖に必要な栄養素を組み合わせ、粉末あるいは顆粒(かりゅう)状にしたものが培地である。この培地に検査試料ある

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