ワケありの盛り付け:斬新!寿司桶にカレー
●漬物の付け合わせで京都らしく
2023年8月にオープンした同店は、和を融合させたスパイスカレーの店。カレーは寿司桶に盛り付けられており、そのインパクトは絶大だ。
運営は「日本の食文化を世界に」をコンセプトに、京都を中心に多彩な飲食業態を展開するMENROKU。「店舗は、花街の風情ある街並みに位置する京町家。その雰囲気にマッチするカレーを出すなら、器も皿ではなく寿司桶でと考案。店名も、アルファベットを逆読みするとスシオケという仕掛けです」と、極檀伸哉店長。
桶は特注で、素材を保護し長持ちさせるために、内側に水分が浸透しにくい紙を敷いて使用。桶の中央に、19種類の雑穀と白米をブレンドした雑穀米を盛って仕切り、2つの味を楽しめるあいがけで提供する。
スパイスカレーには、20種類以上のスパイスを使用し、黒と黄色の2種類を用意。黒は、3種の豆(赤大豆・白大豆・ヒヨコ豆)と黒ごま、ブラックココアを使用し、スパイスをしっかりと感じられる味わい。黄色は、国産豚ミンチにカボチャやニンジンなどの野菜の甘味をマッチさせたまろやかな風味に仕上げている。
ご飯の上には、壬生菜やしば漬け、すぐきなどの漬物5種を彩りよくトッピング。カレーの付け合わせに漬物を取り入れるという発想で、より京都らしさをアピールする。見た目も美しくサプライズ感あるカレーは、インバウンド客からも大好評。行列ができることも多く、人気店として成長中である。
●店舗情報
「curry&tempura koisus(コイスス)」
所在地=京都市東山区宮川筋3-292