食品卸、商品開発機能が成長の鍵 オリジナル品強化を戦略に売上構成比10%へ
卸業の基幹機能には情報・物流、RSなどがあるが、これから重要になってくるのが商品開発機能だ。大手卸幹部が「メーカーが製造した商品を右から左へ流す商売だけでは、すでに差別化や収益改善につながらない」と強調するように、従来型の卸ビジネスは転換期を迎えた。川上、川下の情報が集まる卸ならではの付加価値商品を開発・提供し、顧客と取組み強化を図る事業モデルの構築は不可欠といえる。卸各社はオリジナル開発商品の強化を新たな成長戦略に掲げ、売上構成比10%をめどに育成へ力を入れる。(篠田博一)