数字で読み解くフードサービストレンド:飲食店のモバイル決済、4年で倍増、25.3%に

2025.10.06 560号 06面
飲食店における決済比率:食機会数%

飲食店における決済比率:食機会数%

 コロナ禍を経て、大きく普及したキャッシュレス決済ですが、飲食店の利用では、どれくらいの比率を占めるのでしょうか。

 サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンより社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、2024年4月~2025年3月計の飲食店における決済比率(食機会数=客数ベース)をみると、現金が最も多く、38.2%でした。しかし、4年前は55.5%と半数以上を占めていたので、激減したことが分かります。大きく増加したのは、モバイル決済で、4年前の12.3%から25.3%に倍増しました。クレジットカードは、24年4月~25年3月計に24.8%で、モバイル決済の25.3%より低くなりました。モバイル決済は、前年同期比でも2.7ポイント増で、右肩上がりの成長が続いています。一方で、コンビニで中食購入時のモバイル決済は、41.0%の比率を占めるので、消費者のニーズは、もっと高そうです。

 モバイル決済は、手数料の負担も大きいので、非導入の店舗も多いですが、ちょっとした外出だと現金を持ち歩かない人も増加する中、消費者の重要なニーズになっていることは間違いなさそうです。

 (サカーナ・ジャパン 東さやか)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら