第5回業務用加工食品ヒット賞・和食:三島食品=混ぜごはんの素 炊き込みわかめ

2001.09.17 236号 4面

和食部門 三島食品(株) 混ぜごはんの素 炊き込みわかめ

◇しらたきとわかめの煎り煮

■作り方/しらたきは水からゆで、水にさらす。食べやすい長さに切り、鍋で水分を飛ばすようにから煎りする。「炊き込みわかめ」を加え、煎りあげるように混ぜ合わせ、器にこんもりと盛り付ける。

■ポイント/煎って混ぜるだけの簡単メニュー。もう一品欲しいときに手早くできる便利な一品。

◇ナメコと炊き込みわかめの雑炊

■作り方/ナメコは流水で洗いぬめりを取り、鍋で酒、醤油で煎り煮する。冷やご飯をざるに入れ、流水で洗っておく。鍋で水を煮立て「炊き込みわかめ」を入れ、薄口醤油、酒で味を調え、ご飯を加え一煮立てし、ナメコを入れ、器に盛りアサツキの小口切りを散らす。

■ポイント/ナメコは味をしっかりつける。

◇オムレツ

■作り方/ボールに卵、みじん切りパセリ、玉ネギ、「炊き込みわかめ」、コショウを入れ、軽くまぜる。フライパンにサラダ油とバターを加え、卵液を流し入れ、手早くかきまぜ、火を通して形を整える。皿にゆでたインゲンを形よく敷き、オムレツをのせる。

■ポイント/パセリをホウレンソウに替えてもよい。

◇わかめとツナのコロッケ

■作り方/ジャガ芋は皮ごと四つ切りしてゆで、熱いうちに皮をむき、ポテトマッシュでつぶす。みじんに切った玉ネギ、ツナ、「炊き込みわかめ」、コショウを入れ、よく混ぜて七個に分ける。小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけ、一八〇度Cの油で揚げ、皿に盛る。

■ポイント/マッシュは熱いうちに。

「炊き込みわかめ」は、炊き上がったご飯に混ぜ込むだけで、磯の風味豊かなワカメご飯が手軽に出来上がる、混ぜご飯用の商品である。

三陸産・鳴門産・韓国産の良質なワカメを使用しており、ワカメの年間使用量は四八〇tである。原料産地には当社の資材調達の担当者が直接出向き、現地との技術交流も進め、より良い原料の確保に努めている。

原料のワカメに食塩・砂糖・調味料で程よく味付けを行っているだけのいたってシンプルなものだが、これが飽きの来ない息の長い商品の秘けつとも言える。また炊き上がったご飯に混ぜ込むだけという調理の手軽さも調理現場の方からの支持を得ている。

「炊き込みわかめ」は、一九七〇(昭和45)年に発売を開始した。以前よりあった「お茶漬わかめ」をご飯と一緒に炒めたチャーハンがおいしいと社員の間で評判となり、当初はわかめチャーハンとして商品化を試みた。

学校での米飯給食も始まり、学校給食への売込みを行ったが、炒める工程が必要なことが給食現場の賛同を得られず、混ぜ込みのタイプへの商品変更を行った。これが「炊き込みわかめ」誕生の経緯である。今でもワカメご飯は学校給食の人気メニューの一つに数えられている。

さらに当時の自然食ブームにも乗り、学校給食だけでなくさまざまな業務用ルートへと販路を広げていった。

学校給食から一般市販用へと拡大していった商品ではあるが、追随するメーカーも多く現在では多くの類似商品が販売されている。

商品アイテムは五〇〇g・三〇〇g、グルタミン酸Naの無添加タイプや炊飯用の商品もある。また味のバラエティー化を図り、サケやシラス、梅を入れた商品もある。

今後も先発メーカーとして拡売に努め、学校給食を始め業務用の各分野へのさらなる商品の浸透を図っていく方針。

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