上海朝市、店内をリニューアル パフォーマンスでフルタイム活性化

2002.07.01 255号 21面

上海旬菜料理「新世界菜館」の系列店「上海朝市」は、店内リニューアルを機に、近隣オフィスマンに定着したランチバイキングに加え、新たに手延べ麺など単品メニューを設けることで、新客層を呼び込むだけでなく、フルタイム活性化に成功している。

従来、一・二・三階全階をランチバイキングにあてていたが、リニューアル後、一階を手延べ麺中心の単品メニューに特化、二・三階をランチバイキング対応とした。

「中国古来の手打ち麺を意味する拉麺。この本場の拉麺の味を知ってもらいたく、中国本土から麺職人を呼び寄せ作らせているが、客の反応は上々」と満足気な傅健興オーナー。ここに至るまでに三年の歳月を費やしたという。

二人の料理人は、中国料理界重鎮の一人、呂長海氏の後継者といわれる呂庶民シェフと一九九九年中国専門料理技術試合銀賞を受賞した趙志利シェフ。店内から見通せるガラス張り厨房内で粉を打ち、包丁を使うことなく延ばして作る大胆な麺作りの技を披露する。

メニューは、四川風坦々麺、手延べかた焼き五目あんかけ、五目冷やし付け麺など一六アイテム(八〇〇~一五〇〇円)。

このほか中国料理人手作りの肉まん、あんまんも蒸したてで提供され、「傅家のまんじゅう」(一〇〇円)として大々的に売り出す方針。将来的には酢餅、月餅なども加えていく。

「ランチバイキングの客に加え、アイドルタイムに女性客をはじめ男性客でも一人客が中国茶を楽しむのも新しい現象」という傅社長。ゆったりしたカウンターで五種の中国茶と季節の前菜二品、小籠包、蒸し餃子、焼売の「飲茶セット」(六〇〇円)が隠れた人気商品。

二・三階で提供される従来からのランチバイキングは、一〇〇〇円(持ち帰り八〇〇円)。近隣OL、サラリーマン御用達店として人気上々だ。

◆こだわり食材の料理「上海朝市」(東京都千代田区神田神保町二‐三‐一〇、電話03・3288・2333)一階=単品料理専門、二・三階=メーンはランチバイキング/席数=八六席/営業時間=午前11時~午後11時、ランチバイキング午前11時~午後2時

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