いま「ピンチョス」ブーム、スペインを売る都内の繁盛3店:スペインバル

2002.09.02 259号 2面

昨年11月開店した六本木を皮切りに三店舗展開している「スペインバル」。経営母体は本格スペイン料理店「月島スペイン・クラブ」を手掛ける(株)DF松栄。同社は、スペイン食材の総合商社でもある。

「スペインオムレツ」(四〇〇円)や「アナゴのフリット」(七二〇円)などが評判のほか、ピンチョスは日替わりで三~四種類を提供している。

「スペインは海もあり、コメも食べる。大家族で食卓を囲んで、大皿料理を取り分ける。日本と違和感のない食文化を持っています」とは広報担当の田代さん。

「近年のスペイン料理界は、『自分たちの食文化』という自意識が強まっている。同時にレベルアップが著しい。世界中の食通がスペインに注目しています」

シェフの三瓶さんは「まずは料理を知ってもらうこと、素材の味を大切にする料理なので食べにきてもらうことが先決です」という。

同社では、小型店、スタンディングバー、レストランを「スペインバル」の店名で出店。FC展開を視野に入れている。また、9月18日には新宿・小田急ハルク内に惣菜専門店を出店。スペインの食文化を日本に定着させる考えだ。

◆店舗データ

「スペインバル」(東京都港区六本木六‐二‐七、ダイカンビル一階、電話03・5414・8577)午前11時~午後11時、木金土・翌午前3時、無休/坪数席数=二四・五坪三〇席(カウンター四席)スタンディングあり/客単価=昼六〇〇円、夜三〇〇〇円/人気ピンチョスメニュー=「イカ墨のコロッケ カクテルソース」など日替わり三~四種(一個二〇〇円)

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