メニュートレンド:たこ焼きに新しい風 「たこ顔(づら)」ねぎマヨたこ焼き

2004.02.02 280号 1面

定番メニューに一手間加えて大ヒットした成功事例は数多い。たこ焼きチェーン「たこ顔(づら)」の「ねぎマヨたこ焼き」もその一つ。大盛りの長ネギとマヨネーズソースのトッピングで大人気だ。三坪の店舗で月商六〇〇万円を記録する超繁盛ぶりである。

人気の「ねぎマヨたこ焼き」(八個入り五〇〇円)は、油で揚げ焼きした大粒のたこ焼きに、深谷ネギの輪切り大盛り一〇〇gをトッピングし、ドレッシングタイプのマヨネーズソースをまわしかけたもの。長ネギとマヨネーズを混ぜ合わせ、たこ焼きに乗せて食べる。

また、ネギ大盛りの“ネギだく”、マヨネーズ大盛りの“マヨだく”も無料でオーダーできる。これも人気の秘訣だ。

「サラダ感覚で食べられる」というネギだくの好評に乗じ、このほどポテトサラダをトッピングした「ポテたこサラダ」(五〇〇円)も新発売。集客に拍車をかけている。

深谷ネギは近隣の深谷市の特産品で、そのまま生で食べても甘い長ネギだ。「いろいろ試してみましたが、ほかの長ネギでは辛くて苦くておいしい味が出ません。そこで多少値は張りますが深谷ネギを使うことにしました」と松澤達也社長。

ねぎマヨたこ焼きを主力に、高前バイパスに面する直営本店(高崎市)は三坪の店舗で月商六〇〇万円という驚異的売上げを打ちたてている。

この店を手掛ける「(有)味ぐんぐん」は創業四年目。松澤社長は四〇歳。すでに関東圏にFC七店舗を含め一五店舗をチェーン展開している。

「以前、高速道路のサービスエリアに出店し、一三五gのオリジナルのコロッケ(二〇〇円)を多いときには一日二五〇〇枚も売っていましたが、場所代が高すぎて儲けが出ませんでした。そこで四年前、ホームセンター・セキチューのスペースを借りてたこ焼き屋を始めました」という松澤社長。

「チェーン展開については、あせらず慎重に拡大してゆきたいですね」という。

◆「たこ顔」本店所在地=群馬県高崎市飯塚町三二‐一、電話027・364・8824/営業時間=午前11時~午後7時/企業名=(有)味ぐんぐん/本部所在地=群馬県高崎市江木町一〇〇二‐二、電話027・324・5517/代表=松澤達也(四〇歳)/店舗数=一五店舗(FC七店舗)/年商=四億五〇〇〇万円

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