第8回業務用加工食品ヒット賞・和食:おいしい天ぷら粉(日清フーズ)

2004.09.06 290号 3面

◆小柱のかき揚げ ハマグリのかき揚げ

■作り方/小柱のかき揚げ=(1)酒、溶き卵、冷水を合わせ、小柱も合わせる。(2)「おいしい天ぷら粉」、片栗粉を加え合わせ、かき揚げにする。ハマグリのかき揚げ=(1)三つ葉、溶き卵、冷水を合わせ、ハマグリの酒蒸しも合わせる。(2)「おいしい天ぷら粉」、片栗粉を加え合わせ、かき揚げにする。

◆マイタケの天ぷら イカのかき揚げ

■作り方/マイタケの天ぷら=(1)マイタケは掃除してカットする。(2)「おいしい天ぷら粉」に水を合わせて衣とし、マイタケにつけて揚げる。イカのかき揚げ=(1)短冊イカ、長ネギ、三つ葉、「おいしい天ぷら粉」を少量加えて混ぜ合わせる。(2)「おいしい天ぷら粉」と水を合わせた衣を混ぜて揚げる。

◆ズッキーニ、ナス、シシトウの天ぷら

■作り方/(1)ズッキーニとナスはへたを取り、五cmの長さで七~八mmに切りそろえる。(2)シシトウは軸を取り、揚げるときに破裂しないように一ヵ所に切れ目を入れる。(3)「おいしい天ぷら粉」と水を合わせて衣とし、ズッキーニ、ナス、シシトウをくぐらせて揚げる。(4)塩をふりかけ野菜を添える。

◆エビのシソ巻きレンコンの天ぷら

■作り方/(1)エビは尾を残して殻をむき、背ワタを取り、尾先を切って水をしごき出す。(2)レンコンは七~八mm幅の輪切りにし、水に放しておく。(3)「おいしい天ぷら粉」と水を合わせて衣とし、大葉で巻いたエビ、レンコンをくぐらせて揚げる。(4)塩、天つゆ、レモンを添えて提供する。

◆素材を生かす高級タイプ

日清製粉グループの食品部門を担う日清フーズ(株)が販売する「おいしい天ぷら粉」は、専門店の天ぷらを誰でも手軽に簡単に作れる高級タイプの業務用天ぷら粉として開発された。

厳選したこだわりの原料を使用し、長年培ってきた独自の配合技術により作り上げた最高級天ぷら粉。厳選した薄力一等小麦粉を使用することで食感を向上させ、さらに小麦でん粉を配合することで食感を改良、また卵黄粉をたっぷり配合することで風味を向上させた。

小麦粉のグルテンを分解する酵素プロテアーゼが小麦粉の粘りをおさえ、サクッとした仕上がりになる。素材を生かす味付け、揚げ上がりも鮮やかな揚げ色で見栄えが良く、食べてもおいしい天ぷらができあがる。

製品の包装形態は、ユーザーが使いやすいように小袋一kgサイズの小量パックとなっており、ネーミングは素材の風味を生かす味付けができることを訴求して、ズバリ「おいしい天ぷら粉」とした。

発売以来、業務用主要問屋を中心に拡販され、ユーザーからも、その商品特性が認められ、外食(和風レストラン、ホテル、旅館など)を中心に、中食(スーパーバックヤード、惣菜など)、さらに弁当業態など幅広いユーザーに使用されている。

高級志向である「おいしい天ぷら粉」に対して、九五年秋に機能性志向の業務用天ぷら粉として「揚げ上手」を発売し、その相乗効果によりさらに販売数量が伸びている。さらに、最近の鶏肉、牛肉の不安にともない、魚介類系の加工品(天ぷら)の消費増加により、出荷増加の傾向が見られる。

「おいしい天ぷら粉」は同社の業務用天ぷら粉ラインアップの高級タイプの柱商品として育っており、機能性タイプの柱商品である「揚げ上手」シリーズと併せて天ぷら粉の二本柱として拡売を行っていく。また、市場動向を鑑み、小包装形態の販売を検討していく。

今後は、分社後の特性である全温度帯(常温・低温・チルド)商品群を販売する強みを生かし営業力を強化していき、かゆいところに手が届く営業を目指していく。さらに、メニュー提案、ハンドリング提案、同社の情報誌(デリ知四季)を用いた情報提供、勉強会などソフト面でのサービスを充実させ、ニーズを先取りした商品開発を推進していく。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

関連ワード: 日清製粉