まだまだ続くラーメン人気。次から次へとオープンする新規店。「うちは味で勝負！」と悠長なことを言ってると、気がつけば「負け組」転落の憂き目も。これからのラーメン激戦区を生き残るための必須アイテムを、包装資材卸のリーディングカンパニーである大黒工業（愛媛県四国中央市、電話０８９６・２４・２１４０）の取り扱いアイテム約１０万点余りの中から選定した。

◆第１位　寸胴アミぶた

栄えある第１位は、「寸胴アミぶた」。ラーメン店の命である大切なスープを入れる寸胴。これまでは、寸胴にふたをしない店が大半だった。密閉型のふたをすると、荒熱がこもって温度調節が難しかったからだ。しかし、これでは虫やゴミなどが混入する可能性があり、きわめて不衛生だった。「汚い店ほどうまい」というのは昔の話。今やラーメン専門店はフレンチやイタリアン顔負けにおしゃれで、なにより清潔感が漂っている必要がある。女性客の心をいかにつかむかが成功の鍵を握るからだ。

そこで今、注目を集めているのがこの「寸胴アミぶた」。細目メッシュのステンレス網でできている。「通気性の良い網だから熱がこもらず、かつ、虫などの異物混入を防ぐ優れもの」と宇都宮剛商品本部次長社長室室長。ありそうでなかったアイデア商品だ。近い将来、「寸胴なべにふたをしていないラーメン店なんて、汚くてイヤ！」という時代が来るだろう。

◆第２位　ラーメンスープ濃度計

第２位は、「ラーメンスープ濃度計」。「うちは味に絶対の自信があるから機械なんていらん」と言うことなかれ。塩分に慣れやすい人間の舌は、案外当てにならないものだ。お客に安定したおいしさを約束するために、この濃度計で定期的にチェックすることを薦める。

使い方はきわめて簡単。スープを数滴たらしてスコープをのぞくだけだ。

◆第３位　水あか除去剤ゆで麺器キレイ

第３位は、「水あか除去剤ゆで麺器キレイ」。通常の中性洗剤ではなかなか落ちない、ゆで麺器に付着した水あかが、簡単奇麗に落ちます。液体なので、水で薄めるのも簡単で、取り扱いに便利。厨房の衛生管理に抜群の威力を発揮する。

◆番外編　飾り切りカッター　クッカート

ラーメン専門店の必需品とまでは言えないのでランク外としたが、あると便利なのが「飾り切りカッター　クッカート」。大根や長ネギの細切りが簡単にできるお手軽カッター。ネギラーメン用の白髪ネギがすぐできる。本格的フッドカッターだと面倒な掃除や手入れも、構造の単純なこのカッターなら、刃先をさっさっと洗うだけ。