パスタ特集:手打ちパスタに季節を練り込む 「テシマ」

2007.08.06 331号 22面

オープンから4年で、すっかりそのエリアの看板ショップとなった「テシマ」。福岡市郊外にあって、わざわざ訪れる店として注目される。その最たる理由は他店にはない品数の「自家製手打ちパスタ」だ。

「テシマ」のオーナーシェフの手嶋義之さんは、「フランスとイタリアの両方で働いてイタリアンを選択。イタリアでは4つの土地で味を習得した」という実践派だ。「イタリアでも地方の家庭料理を知らねば手打ちパスタの専門店は開けない」という。

自家製の手打ちパスタは、ディナーコースで出される7種類。「イカスミ入りタリオリーニ」「ガルガネッリ」「ストロッツァプレッティ」「パッパルデッレ」など、初めてのお客にもわかるように、乾麺の状態で皿に並べたサンプルが用意されている。手打ちパスタに合わせるソースも5~6種類。「ホタルイカとアスパラのオイルソース」「ワタリガニのトマトソース」「仔羊の白ワイン煮込みソース」など、どれも魅力的だ。

「黒豚の香草風味」には手打ちのガルガネッリを使用。ローズマリー、オレガノ、フェンネルと黒豚ひき肉は好相性で、硬ゆでしたショートパスタの表面から中にまで風味がしみ入り、手打ちの食感が心地いい。

この一品に満足するから「また来て別のも食べてみたい」となるのだろう。

◆Cucina Italiana「TESHIMA」/店舗所在地=福岡市南区大橋2─14─8/開業=2003年8月/営業時間=午前11時45分~午後2時(LO)、6時~10時(LO)、日曜定休/坪数・席数=14・5坪・21席/スタッフ=3~4人

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