メニュートレンド:都内では珍しい「麻辣麺」専門店オープン 「麻辣麺 雷伝」

2008.01.07 337号 02面

 本場四川省では、担々麺というと、いわゆる“汁なし”タイプが一般的に食べられているという。一方、日本では、日本人向けにアレンジされた“汁あり”が定着しているため、汁なし担々麺の認知度はまだまだ低い。しかし、昨年10月、汁なし担々麺「麻辣麺」の専門店が渋谷にオープンし、注目を集めている。

 昨年10月、渋谷にオープンした「麻辣麺 雷伝」は、汁なし担々麺(麻辣麺)の専門店。同店の看板メニュー「麻辣麺」は、麻はサンショウ、辣は唐辛子を意味し、その名の通り、ピリッと辛い味付けの麺だ。

 これまで、四川料理店などの一部の中国料理店では麻辣麺を提供しているところもあったが、専門店としての出店は珍しい。

 「はじめは豚骨などの一般的なラーメンの提供も考えていたのですが、試食の段階で麻辣麺の人気が高く、また、これまで麻辣麺専門店はほとんどなかったことから、麻辣麺に特化した店づくりにしました」と、栗林正人店長。

 麻辣麺の食べ方は、まず、豚肉と牛肉を使った肉味噌、ニンニクチップ、メンマ、青ネギのトッピングを、麺とよく絡めて食べる。麺は、太めで具材が絡みやすく、もちもちとした食感だ。また、混ぜやすいようにと、すり鉢を器として使用したアイデアも面白い。

 味の変化を楽しみたい場合には、卓上にある酢や秘伝のラー油、うまみ粉を入れて好みの味に仕上げることもできる。例えば、鰹節粉を使ったうまみ粉は、鰹節の香りが立ち、和風の味付けに近くなると同時に、辛さもマイルドとなって食べやすくなる。

 そして麺を食べ終わった後は、余った肉味噌にライスや「シメスープ」(50円)を入れて最後まで楽しむことができる。

 さらに辛さを好むお客には、「極辛」(50円)として、辛みを増すことも可能。中には、3倍の辛さにする強者もいるらしい。

 オープンしたばかりのころは、「汁なしなの?」と敬遠するお客もいたらしいが、現在では「麻辣麺」の認知度も少しずつ上がって、常連客も増えてきたという。

 「麻辣麺」以外のメニューとしては、唐辛子とごまをやや焦がしめに炒め、風味に深みを増した「黒麻辣麺」(650円、大盛750円)がある。

 「麻辣麺 雷伝」/経営=店舗プレミアム(株)/店舗所在地=東京都渋谷区3-15-2 コンパルビル1F/開業=2007年10月/営業時間=午前11時~午前0時/坪数・席数=22坪・36席/客単価=700円/1日来店客数=平日220組、休日220組/目標月商=500万円

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