パスタ特集:「パステル新宿ミロード店」 創作パスタの潮流は和風
チタカ・インターナショナル・フーズ(株)が展開する「パステル」は、すでに誕生して25年近くになる同社の主力業態だ。外食業界でも驚異的なヒット商品のひとつに数えられる「なめらかプリン」をはじめ、デザート商品が有名だが、幅広いパスタの品揃えも女性の人気を集めている理由だ。
いわゆるイタリアン業態ではないため、創作パスタを含めた幅広いパスタメニューのバリエーションが可能となるのが同店の特徴。すでに長く人気メニューである「焼きネギとマグロのトマトソース」(945円)は、温かいトマトソースのパスタとマグロ、和風のネギソースという大胆な組み合わせ。ほかにも、「帆立とイカの和風スパゲティ ポン酢仕立て」(1029円)や、「蟹の中華風カルボナーラ」(1029円)といった、単に「和風パスタ」というカテゴリーではくくれないユニークなメニューが並ぶ。
同社商品開発部の石原幸寿氏によれば、「メニュー全般としては、やはりスタンダードなパスタが人気商品だが、創作パスタの分野で言えば“和風”に人気がある」とのこと。創作パスタの商品開発は「他のジャンルの料理を参考にして、イタリア料理のスパゲティとは異なる食材の組み合わせを検討し、メニュー開発している」と石原氏。だが、開発するメニューのうち「商品化されるのはごく一部」であるという。
パステル新宿ミロード店は、駅ビル内という立地環境もあって、連日若い女性客が店外にまで行列をつくるほどの繁盛店だ。客単価1300円というシビアな価格帯の中で、女性の心をつかむメニュー開発が人気の秘密であると言えるだろう。
◆「パステル新宿ミロード店」/所在地=東京都新宿区西新宿1-1-3 新宿ミロード7F、電話03・3349・5818/営業時間=午前11時~午後11時、不定休(新宿ミロードに準ずる)/席数=92席