大成ラミック、形状自在「デザインパウチ」拡販へ 食品用小袋で差別化を

2008.10.06 348号 04面

 液体・粘体包装システムの大成ラミックは、小袋を商品のイメージに合った形状にカッティングできる特殊形状小袋打抜装置を開発し、「デザインパウチ」の販売に乗り出す。小袋のデザイン性や意匠性を向上させ、他商品との差別化を図る。持ち手や切り口も自由に設計できるため、ユニバーサルデザイン(UD)に配慮した製品だ。高速自動充填機「DANGAN」と同期運転を行い、連続生産を行うことができる。食品業界はもちろん、医薬・化粧品分野への拡販も進める。

 デザインパウチはユーザーの扱う商品イメージに合わせて自由に形状が変えられる。例えば、内容物にケチャップを用いる場合、原料のトマトをイメージした形状に小袋を加工することもできる。従来の四角形の小袋包装とは形状がまったく異なるため、他社との差別化が図れる。

 また、開封口に大きく切り込みを入れたり、持ち手を付けるなど、消費者の立場に立ち使いやすさを追求した製品設計も可能。ユーザーは内容物の保護性・易開封性とともに、デザイン性・意匠性にもこだわることができる。

 対象となるのは小袋を使用する醤油やソース、からしなどの調味料をはじめ、ジャムやチョコレートソースなど。他の液体・粘体商品や、食品以外の製品にも対応する。

 デザインパウチを成形するための特殊形状小袋打抜装置は、液体高速自動充填機DANGANと同期運転させることで高い性能を発揮する。顧客が使用しているDANGANへの後付けや、DANGAN以外の充填機への取り付けも可能。顧客のニーズに応える。

 同社ではUDに配慮した小袋製品として「アンプルカット」も扱う。コープさっぽろや食品メーカーで採用されており、需要が伸びている。

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