アポなし!新業態チェック(25)「ゴーゴーカレー丼丼」品達どんぶり五人衆内
2008年7月25日、東京・品川の京急線高架下にあるフードテーマパーク「品達どんぶり五人衆」に、石川県金沢市に本拠を構える「ゴーゴーカレー」の新業態「ゴーゴーカレー丼丼」が出店した。
同施設は、ラーメン専門店の集合施設「品達ラーメン七人衆」に続いて、京急グループの京急開発(株)が2006年に開業した「丼物」を集めたフードテーマパーク。同店は、それまで出店していたカツ丼店との入れ替えによる出店。
ゴーゴーカレーは、(株)ゴーゴーシステム(宮森宏和社長)が「濃厚なカレールーとトッピングのカツの上にかけたソース、キャベツの千切りを盛り、フォークで食べる」という「金沢カレー」を売り物に、急速な店舗展開を続けるカレー専門店チェーンであり、「55の工程を5時間かけてじっくり煮込み、55時間寝かせた」という特製ルーが特徴。メニューは一番人気の「ロースカツカレー」(エコノミーサイズ750円)や「ウインナーカレー」(同750円)などのほか、カツ、ウインナー、エビフライ、ゆで卵をトッピングした「メジャーカレー」(1000円)といった「超大盛り」の商品で話題を呼んでいる。
同店は金沢カレーの特徴のひとつであるステンレスの皿を、ゴーゴーカレーのイメージカラーである黄色の「丼」に変えて提供する新業態。同施設でのオープン当日の開店は午前10時55分、先着555人に限りカレー全品(※一部を除く)を55円で提供、といった話題性のあるプロモーションを実施。すでに、「丼丼」の業態では10月末に石川県の大型商業施設内に2号店を出店している。
★けんじの評価
JR山手線と京急線の品川駅を高輪方面に出て線路沿いにしばらく歩く。「こんなところにフードテーマパークがあるのか?」と、少し疑問を持ち始めたころ、突如として道路脇に現れるのが「品達」の「ラーメン七人衆」だ。だが、そこで安心してはいけない。「どんぶり五人衆」は、まだ先だ。さらに歩くこと十数m。すでに歩道には人通りもまばらな高架下のフードテーマパークの中で、(駅から向かって)一番奥にあるのが「ゴーゴーカレー丼丼」である。
石川県金沢市の出身であるニューヨークヤンキースの松井選手と同郷の宮森社長は、日本ですでに十分なポジションを得ていたにもかかわらず、大リーグという新天地を目指して渡米した松井選手を見て、「自分も何か始めたい」と考えたそうだ。地元金沢ではなく、いきなり東京・新宿に1号店を出店したのもそうした理由からだと聞く。脱サラして会社設立からわずか5年足らずで、FC店も含め30店近い店舗を展開するパワーの源泉は、そうした宮森氏のユニークなパーソナリティーにあるのだろう。
「ゴーゴー」という店名、背中に背負ったユニフォーム、そして当初は、営業時間から価格、店の電話番号まで、すべてを松井選手の背番号55番にちなんで「55」で統一されていたインパクトある店づくりは、毎日「話題」を探しているメディアに格好のネタを提供する。店内では、そうした取材番組の映像がエンドレスで流されているが、「コンセプトが分かりやすくクチコミにのりやすい」という効果的な販促の好例として大いに参考になる。
(外食ジャーナリスト 鷲見けんじ)
●店舗概要
店名=「ゴーゴーカレー丼丼」品達どんぶり五人衆内/開業=2008年7月25日/所在地=東京都港区高輪3-26-21 品達どんぶり五人衆内/席数=17席
◆鷲見けんじ=外食チェーン黎明期から、FFやFRなどの動向を消費者の目線で見続けてきたアンチグルメな庶民派ジャーナリスト。甘口辛口を取り混ぜた乱筆乱文でチェーンの新業態をチェック。













