ピックアップ新業態:トリドール 「天ぷら定食まきの」開業
●“都度揚げ”で1品ずつ提供 揚げたての臨場感を演出
国内800店舗目前、海外9ヵ国で「丸亀製麺」を展開するトリドール。単一業態からの脱却を課題としてきた同社で次の柱となる業態が育ちつつある。このほど大阪市北区に開業した「天ぷら定食まきの」は、1号店を06年に立ち上げ、昨年2店を出店し現在3店を展開。「3号店の三宮店で1日520人超の来店客を数え、手応えを感じた」(同社)という。
同店はカウンターの目の前で揚げる天ぷらを、1品ずつ提供する“都度揚げ”が特徴の天ぷら定食専門業態。和食FF業態で次なるヒットカテゴリーと注目される「天丼」ではなく、同社は高級天ぷら専門店のように“都度揚げ”提供しながら手頃な値段で「丸亀製麺」と同様に“臨場感”の味わえる天ぷら定食業態にこだわった。熱々天ぷらを1品ずつ提供するが、滞在時間20~30分、店舗モデルは全席カウンターの24~30席を想定。メーンメニューの「まきの定食」は野菜かき揚げ、エビ、白身魚、イカ、鶏、ナスの6品に白飯と味噌汁が付いて690円。「丸亀製麺」でも野菜かき揚げや鶏天など人気の天ぷらがあるが、大きさや味付けなどを変えて、白米に合うように配合を調整している。