中央酪農会議、3年目の「牛乳に相談だ。」キャンペーン始動
(社)中央酪農会議(東京都千代田区、03・3245・7624、略称=中略)は、今年で3年目の「牛乳に相談だ。」キャンペーンを開始する。“冷蔵庫”の新ロゴマーク導入や企業コラボ、Web企画「牛乳甲子園」(gyunyu.com)などで、牛乳離れが顕著な中高生の実需に結びつける新たな取組みを展開する。
中高生は、小学校での給食終了と同時に牛乳離れが顕著となる。中酪では、牛乳をもっと身近に感じてもらおうと始めた牛乳消費拡大の5ヵ年計画「牛乳に相談だ。」キャンペーンを05年7月から実施している。ユニークなテレビCMなどで首都圏では認知率90%となるなど話題となった。
今回の最大の目的は、3年間の活動で築いた認知度・好感度を生かして、実際の牛乳飲用に結びつけること。今年2月に実施した調査で(1)牛乳を飲むシーンは圧倒的に「家庭内」(2)自宅の冷蔵庫に牛乳が入っていない場合は他の飲料を飲むことが分かった。今回「冷蔵庫に牛乳がない場面」を想起させることで「牛乳を飲むこと」に気づかせる。キャンペーンに合わせ、ロゴマークに冷蔵庫のデザインを導入。「牛乳に相談だ。と思ったら冷蔵庫にないから買いに行こう。」というキャッチコピーを入れた。テレビCMも「買いに行く」内容に発展した。
具体的なコミュニケーションは、牛乳を比較的飲む“体育会系”と飲まない“文化系”に区別。飲む層には、スポーツイベントなどで牛乳の効能を中心に訴求し「やっぱり飲んで良かった」という確信を狙う。飲まない層には、音楽などの文化イベントを通じ「牛乳を身近に感じる」イメージ訴求で飲用の促進を図る。
牛乳の消費が減少する夏休み時期には、企業コラボレーションでPR。関東地域の生協グループや全国500の牛乳販売店グループと母親向けの牛乳PR、森永製菓(株)の「牛乳で飲むココア」とのクロスセリング企画、バンダイ(株)との「牛乳に相談だ、おみくじガシャポン」でタイアップ。Web企画では、中高生参加型をより意識し、携帯電話を活用した「牛乳甲子園」を展開する。携帯電話に送られてくる問題に、3人1組で参加し、互いに協力し合って回答し成績を競うゲーム。エントリーは7月15日から受け、9月3日に開幕する。
また、ストリートダンスコンテスト「ダンスアタック」、高校生バンドが出演する「TEENS ROCD IN HITACHINAKA」、フジテレビ「ザ・冒険王2007」といった中高生が集まる夏のイベントや、原宿竹下通り商店街とのコラボレーションによってバナーやフラッグの提出、慶應義塾大学でのオリジナル自販機などで若者と牛乳との接点を増やし、需要拡大を目指す。
(山本大介)