メイプルフーズが米国産生食用カキを輸入
水産冷凍加工の(株)メイプルフーズ(東京都中央区、Tel03・5565・7001)は、米国産の生食用冷凍殻付きカキ「ハーフシェルオイスター」をこのほど発売した。米国産の冷凍輸入は国内初。肉厚な身と強い風味が特徴だ。冷凍流通により細菌発生のリスクも極めて低い。通年食材として使い勝手が良いことから注目を集めている。
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同製品は三陸産岩ガキと同品種。米国ではパシフィックオイスターの名で、オイスターバーなどで生食されている。従来の国産品や輸入品(豪州など)に比べて、殻は一回りほど小さく、身は倍以上の大きさ、というのが特徴だ。
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「産地は生活・工場排水の流れ込まない米国ワシントン州シェルトンの入り江。恵まれた海水で育んだカキを収穫後二時間以内に急速冷凍(IQF)しているので、強い磯の風味と新鮮な味わいが封印されています」(戸恒徹司代表取締役)という。
現地工場は、米国FDA(保健教育省食品医薬品局)の認定を受けており、日本での生食用カキの衛生基準もすべてクリア。解凍後は一〇度C以下の保存で三六時間の生食が可能。使い勝手がよい。もちろん加熱してもおいしい。
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漁期は産卵期を除く10月~6月だが、冷凍のため安定した通年供給が可能で、末端価格は一個一〇〇~二〇〇円を想定している。手軽な調理面と手ごろな価格面がうけて、大手チェーンや宴会場からの問い合わせが相次いでいるという。
◆荷姿=Sサイズ六・五~七・五センチメートル×一二個×一二箱/Mサイズ七・五~七・五センチメートル×一二個×一二箱/Lサイズ一〇~一三センチメートル×八個×一二箱
●牡蛎イタリアン
■材料 ハーフシェルオイスター、(1)(トマト、玉ネギ、オリーブオイル)、(2)(タバスコ、白ワイン、ニンニク、塩、コショウ、)、(3)(粉チーズ、パン粉)、パセリのみじん、レモン汁
■作り方 (1)を合わせてペーストにする。(2)の調味料を合わせ、ハーフシェルオイスターの身にかけ、オーブンで半焼きにする。(3)を合わせ、半焼きの身にトッピングし、焦げ目が付くまで焼く。パセリのみじんをあしらい、レモン汁をかける。
■調理のポイント カキに火を通し過ぎないこと。
■応用のヒント トッピングはミックスチーズだけでもおいしい。
◆問い合わせ=(株)メイプルフーズ(東京都中央区築地7‐15‐13、Tel03・5565・7001)