定番ヒット惣菜&弁当図解テクニック(2)唐揚げ編

2000.07.03 207号 21面

唐揚げでは「鶏の唐揚げ」が圧倒的な人気。ミートデリカの売れ筋トップアイテムである。きちんと作って評判を高めれば、利益は大きい。鶏の唐揚げも揚げ過ぎると硬くなる。軟らかく作るポイントは次の通りだ。

(1)鶏肉は二〇~二五gぐらいの一定の大きさにカットする。

(2)鶏の唐揚げは、揚げてから時間がたつと衣が白っぽくなる。これを防ぐため、鶏肉一に対して卵を二~三個入れるとよい。卵は保水性に優れ、肉の水分を逃がさない役割を果たす。卵を加えると衣が白っぽくならないで、見栄えが長持ちする。

(3)一八〇度Cの油で一分間揚げ、油から取り出して一〇分以上放置しておくと、この間に余熱で肉に火が通る。再度一八〇度Cの油に入れて約四〇秒揚げると肉全体に平均して火が通り、軟らかくジューシーな歩留まりのよい鶏の唐揚げができる。調理マニュアルを守って二度揚げすると、一の鶏肉が一・三に増量し、利益が大幅にアップするのだ。

軟らか骨無しから揚げ

●材料/鶏もも肉(一)、醤油(四〇g)、砂糖(八g)、おろしニンニク(一〇g)、おろしショウガ(二〇g)、業務用唐揚げ粉(二〇〇g)、片栗粉(一〇〇g)、卵(三個)、水(一五〇g)

●作り方

(1)鶏もも肉は二〇~二五gの大きさにカットする。

(2)醤油、砂糖、おろしニンニク、おろしショウガを混ぜ合わせ、鶏肉を漬ける(下味をつける)。

(3)業務用唐揚げ粉、片栗粉、卵、水を混ぜ合わせ、衣を作る。

(4)鶏肉と衣を混ぜ合わせる。

(5)一八〇度Cの油に一切れずつ離しながら投入し、約一分間揚げる。

(6)一度取り出し、一〇分以上放置する(余熱で火を通す)。

(7)再度一八〇度Cの油で約四〇秒揚げ、全体に火を通す。

●応用のヒント

手羽先唐揚げ、手羽元唐揚げ、フライドチキンも揚げ過ぎると硬くなる。大きいものは二度揚げ、三度揚げでパリッと高温で短時間に揚げる。揚げたてをたれに漬けて丼や重にするのも一法。

カレイの唐揚げあんかけ

●材料(一〇パック分)/カレイ(切り身一〇枚)、塩(一〇g)、コショウ(適量)、片栗粉(適量)、玉ネギ(薄切り一〇〇g)、ニンジン(千切り五〇g)、ピーマン(千切り二〇g)、あんかけ甘酢(二〇〇g)

●作り方

(1)カレイの切り身に塩とコショウをふる。

(2)カレイの切り身に片栗粉をまぶし、一八〇度Cの油で約五分間揚げる。

(3)玉ネギとニンジンは一八〇度Cの油で約二〇秒揚げる。

(4)ピーマンは一八〇度Cの油で約五秒揚げる。

(5)カレイの唐揚げをトレイに盛り、あんかけ甘酢をかけ、野菜類をトッピングする。

●応用のヒント

カレイの代わりにサバやアジなどの青魚などでもおいしい。季節の魚を前面にアピールするとよく売れる。小分けパックで個食対応にすると単身者によく売れる。トッピングの彩りを工夫して、高級感をもたせるとよい。

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