知っておくべき経営用語(2)クレンリネス
クリーンネスとクレンリネスは違う。クリーンネスは、単に「きれいにすること」と訳される。それに対し、クレンリネスは「きれいな状態を保ち続けること」と訳される。
店舗は不動産であり動かない。よって、客を待つ立場にある。少しでもたくさんの客が来てくれるように、常にきれいな状態で待ちつづけることが最低限の誠意ではないか。クレンリネスができないような店に、いわんやおいしい商品が出てくるはずもない。
見えるところだけ取り繕ってきれいにするのではない。客が見えないような隅々まで、真に行き届いた心遣いがあってこそ、客は歓喜し、きっと店のファンになってくれるに違いない。
クレンリネスは、店の姿勢と比ゆされる。店舗と客は一期一会だ。「今日はだめだったから、また今度」とはいかない。この次というのは二度とないと思った方がよい。「今日はたまたま汚かった」は通用しない。