第1回受賞商品・洋食部門:讃陽食品工業=カルボネール・オリーブオイル
いまや消費者の間で「健康食品」として定着したオリーブオイル。その成分のオレイン酸は動脈硬化などの成人病予防になることでもよく知られ、イタリア料理ブームからファンになった女性も多い。讃陽食品工業の「カルボネール・オリーブオイル」は質・量ともに優れた強力ブランドとなっているが、当初はオリーブ製品の市場開拓は至難であったという。日本でオリーブの本格的な生産・販売が始まったのは大正末期で、このときから讃陽商会(讃陽食品工業の前身)の市場開拓は始まった。
同社は市場を長期的戦略で育成、発展させる手法をとり、消費者向けに積極的にセミナーや料理講習を開催。外食業界に対しては、和食市場を視野に入れた導入、店頭プロモーションの展開を行うなど多面的な販売促進活動を行った。
国産オリーブ事業の創設から一世紀。同社はいま、国際戦略のステージに入っている。