千疋屋京橋店、フルーツ盛りが主体

1994.05.02 51号 12面

創業一八八一年、一一〇余年の歴史を持つ千疋屋。「果物業界は世界からの珍しい果物が出つくして落ち着いた状態。そういう意味では新鮮味が無くなってきた。従来通りのアフターケアを徹底することが第一。目に見えない人のフォローが店の力量の差となる」(京橋店・沢田店長)

京橋店は近くに美術館や高島屋、三越などがあり、その客が流れてくるので、昼は舌の肥えている主婦が多い。「味もさることながら、サービスに対してもお客様の目は厳しい」ので気を抜けないという。同店のフルーツパフェの底にはカステラを敷いている。「アイスが溶けてしまうと浮いてしまい、見た目に美しくないので、水分を吸う役目を果たしている」ときめ細かな心配りがにくい。

フルーツ盛りが主体なので、メニューに大きな変化はなく、表情を変えるために器には注力している。現在はサラダボール型の金物を使用している。

売れ筋商品第一位はフルーツパフェ一五〇〇円。これはコーヒーか紅茶とセットで一八〇〇円になる。フルーツ一〇種にアイス三種からなる。フルーツはマスクメロン、パイナップル、オレンジ、ラフランス、パパイア、イチゴなど。アイスはバニラ、メロンシャーベット、マンゴーシャーベット。ほかに、ネオジャパネスク一二〇〇円(白玉とあずきにバニラアイスクリームとフルーツ)やグレープフルーツゼリー一〇〇〇円(クリスタルなワインゼリーとフレッシュフルーツ)も人気。

同店は火曜日から金曜日にかけて午後6時~8時まで、サラダ・デザート・フルーツ・サンドイッチ(通常の二分の一サイズ)のビュッフェを五年前から行っている。予約で満席となっており、盛況だ。

◆「千疋屋京橋店」=東京都中央区京橋一‐一‐九、Tel03・3281・0300

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