製麺機調理機器資材ガイド

1993.12.20 42号 20面

そば・うどん店では、“早く、安く、うまい”が要求される。省エネ・省力化の昨今、機械化は不可欠。そこで、職人がつくる手打ち麺と変わらぬ品質の麺が、素早く、しかも安定して供給されることが望まれる。ここに、伝統の味を手軽につくってくれる最新鋭の製麺機のいくつかを紹介する。

いずみ技研

◆めんでるM四五〇‐二五

そばを分解すれば、そば粉とつなぎと水になる。「瞬間熟成方式」により、一食分の粉が高速回転するシリンダー内で水とまざり、瞬時にグルテンの生成された麺生地をつくる仕組み。このため、手打ちのように工程に時間もかからず、プロ職人なみの歯ごたえある、おいしい麺が簡単につくれる。

▽重量/二二六㎏▽寸法/一五九〇(高)×五二五(幅)×八五〇(奥行)㎜▽製麺能力/四五〇食(h)▽価格/三五〇万円

さぬき麺機

◆さぬきM‐三〇五A型

全工程が手打ちの原理で機械化され、全体の流れがスムーズで使い易い。ミキサー機構では特殊羽根軸でゆっくりこね上げ、ローリングプレスは、足ふみとダンゴ作りの一台二役。凹凸波ロールとスプリング作用で理想のグルテン形成。スライドカッター方式は、鋭利な切れ味が魅力的。

▽重量/三九〇㎏▽寸法/一一九〇(高)×一〇八〇(幅)×七一〇(奥行)▽製麺能力/三〇〇食(h)▽価格/二〇五万円

丸和製作所

◆出雲四〇〇‐D

粉合わせから箱出しまで手打ち麺づくり一連の作業を一台でこなす。足踏みを再現するプレスまで備えた唯一の麺機。簡単なボタン操作で、名人の手打ち麺と同じコシ・色・艷・折り節・味が再現できる。店舗の規模、作業工程に応じ、ロール・カッター・プレス・ミキサーが自由になるセパレートタイプ。

▽重量/三五〇㎏▽寸法/一三〇〇(高)×一一〇〇(幅)×八〇〇(奥行)㎜▽製麺能力/四〇〇食(h)▽価格/一九八万円

大成機械工業

◆TM‐1型

麺づくりは、何といっても練りが基本。粉に熱を加えず、ムラのない練りが得られる回転設計のミキサー。ミキサーからロールには直接移すことができ、太いロール使用のため、麺帯のつながりも抜群。切り出しも、一人前ずつの定量、また太さも切り刃の変換で自由自在。そば・うどん・中華麺に対応できる。

▽重量/二二〇㎏▽寸法/一〇五〇(高)×一一五〇(幅)×六二〇(奥行)㎜▽製麺能力/二〇〇食(h)▽価格/九五万円

品川麺機

◆マイティー50

粉の判定、麺の作り方、ゆで方で麺のおいしさが決まる。

従来からの普通加水量から、ロール式製麺機では不可能とされていた手打ち風加水量まで、一台ですべてができ、全く初めての人でも安心して簡単に操作が可能。打ち粉も自動的に打ち、一食分の目方も調節できる。

▽重量/三〇〇㎏▽寸法/一三〇〇(高)×一三五〇(幅)×七〇〇(奥行)㎜▽価格一二六万円

小林熱機工業

◆5MK‐PSS

今、そば・うどん店では多加水麺のおいしさが評判。その多加水麺がクラッチハンドルの操作だけで、誰でも簡単につくれる。

麺玉、調量装置が付いているので、一食の麺量も自由自在。

切り刃の入れ替えで中華・うどん・そばがつくれる。

▽重量/二〇〇㎏▽寸法/一三〇〇(高)×六五〇(幅)×六五〇(奥行)㎜▽製麺能力/三三〇食(h)▽価格/一四二万円

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