ひと味-行きつけの店 ホーネン・嶋社長、野村専務「クラブ ノックス麻布」
「伝統とパイオニア」の組合わせが受け継がれて今4月に創立七〇周年を迎えた。一歩先行く積極的な多角化戦略、そしてその原動力の研究開発が脈々と今日まで受け継がれている。若者に受けた「カフェ・イン・ボトル」「ヘルシー一家シリーズ」など、若手の活用、開発研究には、殊のほか力が入る。有力食品企業でもまれにみるトップ層。トップ嶋雅二社長が昭和9年生れ、千本木怜二郎専務が同8年、野村悦夫専務が10年生まれと、代表権を持つトップ三人がいずれも五〇歳代。とりわけ嶋社長は長身、ハンサム、温厚、行動的と女性にモテもて。何と行きつけの店も洗練されたクラブ・ノックス。仏、日本料理をとりまぜた会席風料理。彩る料理、丹念に作り上げた一皿一皿、ぜいたくな調度や器、さりげなく飾られた生花、心にくい演出と“極上の時”が楽しめるハイクラスなクラブ。
同席者は野村専務と今4月入社の新人の美人社員五人。経営トップと新入社員との情報交換、コミュニケーションの一環。女性のアイデアを積極採用する会社ならではの実行力。他では味わえない豊かなひととき、率直な意見交換と対話。常に若さを心掛け、実践中の社長は「若さとは肉体的に若いだけでなく、精神的若さとは何か、を考え、挑戦や創造、純枠など若さを象徴するキーワードを持ってほしい」と語りかける。
大手町に本社を置く同社。女性の入社は難関。そこを通り抜けての入社だけに最優秀女性が多く、21世紀へは貴重な財産。多彩な“人財”から21世紀型商材が多数生まれそうだ。嶋社長は日本植物油協会会長。健康を売る食品会社にはもってこいの動く宣伝塔。社長と専務は入社以来、まれにみる名コンビ。仕事、ゴルフ、マージャンなどを重ねても「病気知らず」が共通の誇り。二人揃って「植物油とエルフのおかげ」~と。
酒を一滴もやらない嶋社長、それだけに味にはうるさい。「昔はボリューム、その後肉、最近は魚」へ変身したというが、視覚で味が変わるため雰囲気をこよなく大切にしている。
フランス・日本 会席料理
東京都港区麻布十番1‐7‐5
フェスタ麻布
03‐5474‐2100