世界の観光客を釣るサンフランシスコ「フィッシャーマンズ・ワーフ」
サンフランシスコに行った人は、必ずといっていいほどゴールデンゲート・ブリッジとフィッシャーマンズ・ワーフを訪ねる。ここでは“漁夫の波止場”の人気の秘密を紹介する。
フィッシャーマンズ・ワーフ(漁夫の波止場)は名物のかにやロブスターに人気が集中している。
かには生きているものを店のわきでドラム缶を半分に切った“鍋”でゆで上げ、氷で冷やし、丸ごと売ってくれる。観光客が圧倒的に多いため、その場で木槌で割ってくれる。注文もきわめて簡単で“クリーン”といえば、たたいて割ってくれる。それをその近辺で一〇本の指を使って豪快に食べる。一匹(約八〇〇㌘前後)で一〇~一二㌦(一三〇〇~一六〇〇円)。味付けはなにもない。それだけに素材の味が生きている。
このかにはダンジネスクラブで、日本のわたりがにの一種。
また、ロブスターも一匹ごとゆでたものを半身にカットしたものや、クラムチャウダーなども楽しめる。
この町は、かに、にしん、ヒラメ、サケなどの魚介類が豊富なサンフランシスコの湾や太平洋の近海で漁をするために、主にイタリア南部の移民たちが住み着き、この漁師村を、魚市場や缶詰工場などが取り囲み、漁師の家族がここでレストランを始めるようになり、何代も続くイタリアン・シーフードのレストランなども健在。
また、すきやきレストラン“TOKYO”もある。
レストランのほかに、ファーストフードのハンバーグチェーン店やホテルも多く、ホテルには魚介類を素材としたメニューも数多く見られる。
さらに、缶詰工場をきれいに再開発したショッピング&レストランのアーケード「ザ・キャナリー」も観光客を集めている。