地中海料理ブームを読む 新しいイタリアンってどんな店

1997.02.17 121号 12面

各店とも個性を出そうとさまざまな工夫をしているが、メニューの基本はスパゲティとピザ、それに二年ほど前にブームとなった『南プロヴァンスの12ヵ月』という本があったが、南仏、スペイン、イタリア辺りの料理で日本人に向くものを並べたメニューだ。

単価はランチで一〇〇〇~一五〇〇円、ディナーで二〇〇〇~三〇〇〇円程度。今までトラットリアとかリストランテとか気取っていたイタリアンの約半値になっている。

店舗デザイン的には明るい南イタリアからちょっと重いフランス風までがある。サービスは、黒服のウエーターではなくアルバイトの女の子が中心でまさにFR風。

ツチ・バヌーチ、オリープハウス、ベッラベーラ、コートダジュール・ミクニズ、ガルロ・ネロなど一般にはなじみのない店名が並び、どう見てもイタリアンレストランのお客様らしくないお客様も並んで待っている。

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