売れる惣菜のポイント 乾物料理 安くてうまくて人気度抜群
景気低迷が続く。超低金利継続、消費税五%いよいよ実施、失業率の改善は鈍く、円安基調も当分続く。しかも明春のベアも低調とあって不況感も一段と強まってきた。防衛的な生活が一段と高まるものと思われる。
ここで浮上してきたのが経済料理で、安く、実力があり、しかもおいしいことが要求される。鍋料理、シチュー料理がヒットを続けている。このほかにも人気の高いのが乾物料理。
乾物料理は、調理するのに時間がかかるので、働く女性には敬遠されている。しかし伝統的な日本の味であり、おふくろの味でもあり、おいしく、特にし好的には老人に喜ばれているばかりでなく、最近は売れ筋惣菜と変わった。
共通的な特徴として、乾物であるため材料の保存性は抜群に高く、食物繊維を始めビタミンD、ミネラルなどが多く極めてヘルシーである。そして乾物を戻すと量的に増え、採算面でも魅力的である。
この乾物食品は日本伝来のものが多く、野菜の部では干瓢、干し椎茸、キクラゲ、切り干し大根、菊のり、ゼンマイ、ズイキ、豆類などとなる。
また魚介、海藻では干しダラ、身欠きニシン、スルメ、干し小魚、干しエビ、干し貝柱、ワカメ、ヒジキ、昆布など。加工品として高野豆腐、葛切り、春雨、湯葉、麩などとなり、種類も意外と多いのである。
人気惣菜となっている乾物料理ベスト2をあげると‐‐
(1)切り干し大根=江戸時代から流通している代表的な伝統乾物。現在の主産地は宮崎、愛知、三重など。中国産、韓国産も出回りをみせている。
大根の水分は五分の一に減少し、保存性は極めて高くなる。天日乾燥であるのでビタミンDも多い。食物繊維、カルシウム、鉄などに恵まれ優れた食品と呼ぶことができる。
冬場、生野菜の少ない東北や北海道では特に需要が集中する。また特性として大根の豊凶によって価格の変動は激しい。
料理法は、浸るぐらいの量のぬるま湯につけてよく絞り、次に、たっぷりの量の湯で、しんなりとするまでゆでて戻す。戻しすぎると歯ごたえがなくなる。かためにゆでて日なた臭さを完全に取り去ることがポイント。特に、油揚げの短冊切りとよくあう。煮物のほか酢の物、ごまあえにも向く。切り干し大根は、安くてひなびた味の惣菜として喜ばれる。
(2)ヒジキ=分布は日本の太平洋岸、韓国、中国、東南アジアなど。ホンダワラ科の海藻である。種類は、柔らかく細かい芽ヒジキと、太くて歯ごたえのある長ヒジキに大別される。黒くてつやのあるものが良品である。
成分としては、ヨードが豊富。甲状腺のホルモンとなって新陳代謝を盛んにする。動脈硬化や高血圧の予防にもなる。鉄の含有はトップクラスで、貧血によく、疲れをとる。繊維も多く整腸作用に効果的で、美容食視されている。
乾燥ヒジキを水に戻すと分量の六~七倍に膨れる。若い主婦は、ヒジキの料理法をよく知らないので、惣菜店でよく売れるのも当然。
水につけ、ふやけたらいったん打ち上げ、熱湯に入れ、一度ゆであげてから料理するのがコツ。別に塩、みりん、酒、醤油などで調味した煮だし汁をつくり、とろ火で気長に煮つめるのがポイント。油揚げ、ニンジンなどを入れ、五目ヒジキにするとうまい。酢味噌あえ、豆腐と白あえなどに向く。最近輸入品が急増中。













