大和製罐と大阪大学、「TCA」がヒトの嗅覚に作用し匂いを感じなくさせるメカニズム解明

図1=ヒトが匂いを感じるメカニズム(大阪大学提供)

図1=ヒトが匂いを感じるメカニズム(大阪大学提供)

図2=TCAを嗅細胞に投与すると、線毛上のCNGチャネルの活性が抑制される(大阪大学提供)

図2=TCAを嗅細胞に投与すると、線毛上のCNGチャネルの活性が抑制される(大阪大学提供)

 大和製罐と大阪大学(以下、阪大)は、食品の異臭事故の原因になる物質「2、4、6-トリクロロアニソール」(TCA)がヒトの嗅覚に作用し、匂いを感じなくさせるメカニズムを解明した。TCAが食品に微量(1兆分の1)混入しただけで、ヒトは風味劣化を感知する。TCAはワイン業界ではブショネ(コルク汚染)を起こすことで有名な物質。ブショネが確認されたワインは廃棄され、経済損失は世界中で年1兆円以上といわれる。ワイン業界だけでなく、食品業界でTCAによる汚染が起これば経済損失は計り知れな

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