灘五郷酒造協組、「甘辛しゃん」に期待 ドラマに合わせ発売
灘五郷酒造協同組合(理事長・森本直樹西宮酒造(株)社長、四九社加盟)は、灘五郷を舞台に酒造りに半生をかけたヒロインを描く‐‐NHK連続テレビ小説「甘辛しゃん」が6日から放映されたのを機に、共同企画による灘の酒「甘辛しゃん」を16日から一斉発売する。
従来から「宮水」という硬水で造る灘の酒は、新酒時には多少風味にあらさがみられるが、これが秋になると香味が整い、味も丸くなって酒質が向上するとされており、灘の酒が「秋上がり」するとか「秋晴れ」するとかいわれてきたのはこのためで、灘の酒造業界では、このようにして良くできた秋晴れの酒を「しゃんと仕上がる」「ピンと仕上がる」という業界用語で表現してきた。
今回、灘五郷において酒造りにかけるヒロインを主人公にした番組「甘辛しゃん」をNHKが放送することを受けて、灘五郷酒造協同組合ではこの番組のタイトルに負けない高級な灘酒を造って販売したいということで鋭意努力を重ねた結果、灘の酒の特徴がよく表れる純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒の三種類の酒を発売することとしたもの。
酒造りに最適な環境に恵まれた灘五郷の酒造各メーカーが、水(宮水)、コメ(山田錦)、技(丹波杜氏等)を競って造り上げた極上の逸品と自負しており、各メーカーの競作でメーカーごとに味は微妙に違うが、飲み比べる楽しみも加わっている。
22社が腕競う
◇灘の酒「甘辛しゃん」
▽種類・容量と参考価格(メーカー希望小売価格‐消費税別)=純米酒七二〇ミリリットル一〇〇〇円、純米吟醸酒七二〇ミリリットル二〇〇〇円、純米大吟醸酒七二〇ミリリットル三〇〇〇円▽度数および原材料(共通)=アルコール度数一四度以上一五度未満、原材料コメ、米麹▽ボトル・ラベル=六甲山の山並みの写真と清澄な宮水をイメージした写真の合成▽「甘辛しゃん」のロゴ=NHK連続テレビ小説「甘辛しゃん」の番組タイトルに使われる榊莫山氏の書体ロゴを使用▽パッケージ=灘五郷が位置する神戸市、西宮市周辺の観光名所九ヵ所をイラストで表現(1)六甲の山並に浮かぶ錨と神戸市章(2)灘の酒蔵(3)南京街(4)風見鶏の館(5)明石海峡大橋(6)メリケンパーク(7)西宮神社(8)甲子園球場(9)西宮ヨットハーバー▽発売参加メーカー(計二二社)=純米酒(一〇社)大関・白雪・日本盛・白鷹・白鹿・金鹿・白鶴・菊正宗・福壽・灘泉
純米吟醸酒(一九社)扇正宗・白雪・日本盛・多聞・白鹿・金鹿・沢の鶴・忠勇・富久娘・金盃・福徳長・酒豪・浜福鶴・國冠・菊正宗・瀧鯉・福壽・灘泉・大黒正宗
純米大吟醸(三社)白雪・白鶴・灘泉
灘五郷は、阪神・淡路大震災により木造蔵が壊滅するなど大打撃を受けた。それから全国の支持者からの厚い支援に支えられて復興に全力を尽くした結果、生産態勢の面では一〇〇%に近い水準にまで戻っているが、さまざまに受けた痛手から完全に回復したとはいえないので、このドラマの主人公の成長にあわせるように、灘五郷も灘の酒「甘辛しゃん」の発売が成功し、復興の道をより確実なものにしたいとしての発売。













